お店にはない! 「LAVIE Direct HZ」のハイスペックなクラムシェルモデルを使ってみよう超軽量で持ち運びも楽々(3/3 ページ)

» 2015年11月13日 20時30分 公開
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ベンチマークテスト

 次は、ベンチマークテストで処理性能をチェックをしよう。今回利用したベンチマークテストは、「Windowsエクスペリエンスインデックス(winsat.exe)」「CINEBENCH R15」「ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「CrystalDiskMark」「BBench」である。一部のテストでは、以前本誌でレビューした際の「LaVie Hybrid ZERO HZ550/AAB」(OSはWindows 8.1)のスコアと比較している。HZ550/AABは、Direct HZのクラムシェルCore i5モデルとほぼ同等のスペックを有している。

Windowsエクスペリエンスインデックス

 「Windowsエクスペリエンスインデックス」はOS標準のパフォーマンス測定ツールで、9.9点満点で各種パフォーマンスをチェックできる。結果は、以下の通りとなった。

Windowsエクスペリエンスインデックスの結果
製品名 GN246Y/36(評価機) HZ550/AAB
プロセッサ 7.4 7.3
メモリ 7.5 5.9
グラフィックス 5.9 4.6
ゲーム用グラフィックス 9.9 5
プライマリディスク 8.7 7.9
総合 5.9 4.6
評価機はWindows 10 Pro、HZ550/AABはWindows 8.1

 まず、メモリのテスト結果が良好なのは、メモリのアクセス速度が2倍となる「デュアルチャネル」が有効になっているからである。グラフィックスやゲーム用グラフィックスのスコア差にも、メモリのアクセススピードの差が表れているものと思われる。ただ、ゲーム用グラフィックスのテストについては、「9.9」と満点ではあるが、後述のファイナルファンタジーXIVのテスト結果からも分かるとおり、最近の3Dゲームの動作はかなり厳しい。

 次に、プライマリディスクのテスト結果が良好なのは、SSDの接続インタフェースの差が大きい。これは、後述のCrystalDsikMarkでも同様の結果が出ている。

CINEBENCH R15

 CINEBENCH R15は、以下のような結果となった。

CINEBENCH R15の結果
製品名 GN246Y/36(評価機) HZ550/AAB
OpenGL(フレーム/秒) 30.32 21.00
CPU(cb) 275 254
評価機はWindows 10 Pro、HZ550/AABはWindows 8.1

 CINEBENCH R15は、主にCPUの処理能力を計測する、OpenGLベンチマークテストだ。評価機、HZ550/AABともにGPUは「Intel HD Graphics 5500」で、描画性能には大差はない。しかし、それなりに結果に差が出ているのは、CPUとメモリのアクセス速度の差が出ているものと思われる。

ファイナルファンタジーXIV 蒼天のイシュガルド ベンチマーク

 ファイナルファンタジーXIVの最新拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」のベンチマークテストの動作結果は以下のようになった。なお、このテストは描画エンジンが「DirectX 9」と「DirectX 11」の両方に対応しているので、それぞれの結果を計測している。

蒼天のイシュガルド ベンチマークの結果
DirectXのバージョン DirectX 9 DirectX 11
1280×720ピクセル 標準品質(ノートPC) 3661(快適) 2517(やや快適)
高品質(ノートPC) 2341(普通) 1831(設定変更推奨)
最高品質 1704(設定変更推奨) 1311(設定変更必要)
1920×1080ピクセル 標準品質(ノートPC) 1969(設定変更推奨) 1337(設定変更必要)
高品質(ノートPC) 1247(設定変更必要) 958(動作困難)
最高品質 940(動作困難) 681(動作困難)
2560×1440ピクセル 標準品質(ノートPC) 1236(設定変更必要) 強制終了で測定不可
高品質(ノートPC) 773(動作困難)
最高品質 586(動作困難)

 描画解像度を低めにできる3Dゲームなら、そこそこ楽しめそうである。しかし、解像度を上げるほど、かなり厳しい結果となる。そもそも、Hybrid ZERO自体がゲーム用途を想定したものではないので、このようなものだろう。

CrystalDiskMark

 「CrystalDiskMark」は、ディスクを読み書きする速度を測定するベンチマークソフトだ。結果は、以下の通りとなった。

CrystalDiskMarkの結果(1Gバイトの読み書き)
製品名 GN246Y/36(評価機) HZ550/AAB
シーケンシャルリード 1371 494.6
シーケンシャルライト 1444 124.0
ランダム4Kリード 42.96 28.45
ランダム4Kライト 98.25 88.14

 シーケンシャル(連続)、ランダムいずれも評価機の結果が非常に良好だった。これは評価機のSSDがPCI Express接続、HZ550/AABのSSDがシリアルATA接続であることが影響しているものと思われる。外出先で動画編集をする場合、シーケンシャルライトに強いPCI ExpressのSSDは非常に役立つだろう。

BBench

 「BBench」は、海人氏が開発したバッテリーログモニターアプリだ。電源プランを「バランス」、ディスプレイの輝度を100%(完全に筆者の好み)、無線LAN接続とBluetoothは有効にした上で、60秒間隔でのWeb巡回(Internet Explorer 11を使用)と10秒間隔でのキー押し(エミュレーション)を行うように設定した。バッテリー残量が5%となり休止状態になるまで計測した結果、「3時間15分」ほど持った。公称値では、5.9時間ほど持つことになっているが、液晶の輝度を最大にして、無線をオンにしていたらこれくらいになるのもある意味当然だ。

 出先回りが3時間程度で済んでしまうのなら、これで十分だ。しかし、それを超えて持ち出す場合は、ちょっと心もとないのも事実だ。外出先でなかなか充電できない、という人には、今回の評価機の兄弟モデルである「GN246W/36」をお勧めしたい。価格は1万円(税別)増しとなるが、バッテリーの容量が2倍で、“長い日”も安心だ。重量は、約850グラム(公称平均値)と増しはするものの、「軽量モバイル」であることには変わりない。

まとめ:軽くてそこそこパワフルなノートPCが欲しいならおすすめ

 GN246Y/36は、「軽くてそこそこ処理能力が良く、画面解像度が高い」ということに魅力がある。

 恐らく、「第6世代のCore iプロセッサー・ファミリー(Skylake)を採用する最新ノートPCと比べるとどうなの?」という質問が飛んできそう(GN246Y/36は第5世代)なので先に言っておくと、正直、GPUの性能は大きな差がある。また、H.265/HEVC形式の動画の補助機能があることも違いである。しかし、CPUそのものの性能差はあまりなく、オフィスアプリなど“普段使い”ではあまりアーキテクチャの違いを意識する場面はないだろう。

 また、キーボードに関しては、先述の通りストロークが浅いことに議論の余地はあるが、キーピッチも良好で打ち込みやすい。ボディの剛性もしっかり確保できているため、キーを打ってたわむ、ということも全くない。

 「LaVie Z」シリーズから培ってきた軽量モバイルノートPCは、ここに来て円熟の域に達したと言えるだろう。

デバイスマネージャーその1デバイスマネージャーその2
デバイスマネージャーその3デバイスマネージャーその4 GN246Y/36のデバイスマネージャー(評価機の構成)
NEC Direct(NECダイレクト)

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