ストレージの付属アプリなんてほとんど使わなかった筆者が「My Passport Ultra」を気に入った理由今まで食わず嫌いしてごめんなさい(2/2 ページ)

» 2015年11月20日 00時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]
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豊富なアプリケーションが付属

 本製品の特徴であるバックアップやセキュリティの機能もチェックしてみよう。あらかじめ製品のHDD内にはユーザーマニュアルやバックアップアプリ、セキュリティツールが同梱されている。Windows環境の場合は、「WD Apps Setup.exe」を選択することでインストーラーが起動する。Mac環境の場合は「WD Apps for Mac」フォルダの中にあるdmgファイルを選択しよう。

WDソフトウェアインストーラー WDソフトウェアインストーラーに表示される手順に従えば簡単にインストールできる

自動で指定したフォルダの定期バックアップが行える「WD Backup」

 「WD Backup」は、接続しているPCの指定フォルダをMy Passport Ultraへ自動的にバックアップしてくれるアプリだ。自動保存するスケジュールは毎時、毎日、毎月の3つから選択できるので、間隔を短くすればするほど失ってしまったファイルを取り戻せる確立は高くなる。

バックアップしたいディレクトリを選択 バックアップしたいディレクトリを選択する

 筆者の場合はPC本体に保存しているiTunesの膨大な音楽ファイルを定期的にMy Passport Ultraへ保存する設定にした。3Tバイトの容量なら、大きいファイルも難なくバックアップでき、バックアップも差分データのみを転送する方式なので定期的なバックアップ作業も短時間で済む。これまで手作業で行っていたバックアップ作業から解放されたのはかなり大きい。

 ちなみにバックアップ先はMy Passport Ultra内だけでなく、クラウドストレージの「Dropbox」も選択できる。ファイルによって使い分けるにも良さそうだ。

バックアップの保存先 バックアップの保存先を選択できる

PCに接続するたびにパスワードを要求する「WD Security」

 ポータブルHDDは持ち運びに適している半面、本体の紛失というリスクが伴う。業務で利用するファイルはもちろん、プライベートなファイルであっても悪意のある人間の手に渡ってしまったら被害は計り知れないものだ。「WD Security」は、PCに接続するたびにパスワードの入力を要求できる「パスワードロック機能」が利用できる。

 本機能を設定後、PCにMy Passport Ultraを接続すると仮想CDドライブとして認識される。表示されたドライブを開くとアンロック用のアプリが起動し、パスワード入力を促す仕組みだ。

パスワードの設定画面 パスワードの設定画面

 普段から使っている自分のPCに接続した場合は、ユーザーアカウントごとにパスワード入力をスキップする設定も可能。実用の利便性も練られている。

HDDの状態をチェックできる「WD Drive Utilities」

 「WD Drive Utilities」は、HDDのコンディションをチェックできるユーティリティアプリだ。他にもHDDを使用していないときにスリープモードに入る時間を設定したり、ドライブのフォーマットを行える。

ドライブテスト 短時間で終わるクイックドライブテストから、不良セクターを検出する完全ドライブテストまで実行できる

 HDDに寿命は付きもの。気が向いたときやHDDの調子が悪いときにユーティリティでチェックすることで、早めに買い替えのタイミングを見計らったりするのに役立ちそうだ。万が一の場合はメーカー3年保証も付いている。

 付属アプリは特にユーザーマニュアルを読まなくても直感的に使うことができた。ツボを抑えた機能を備えながらシンプルにまとめられているので分かりやすいのだ。いつもこういった付属アプリはスルーしてしまう筆者だが、「これならまじめに活用するのもアリかも」と考えが変わったのだった。

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