メモリとデータストレージは、ベースモデルによって異なるが、それぞれBTOでも柔軟なカスタマイズが可能になっている。評価機は、メモリ8Gバイト(PC4-17000 SO-DIMM 8Gバイト×1枚)、データストレージとしては、256GバイトのM.2 SSDと500GバイトHDD(Serial ATA 6Gbps)のツインドライブ構成を採用している。
M.2 SSDは、ブロンズモデル(i5710BA1-SP)の標準構成ではSerial ATA 6Gb/s接続のIntel 535(120Gバイト)となっているが、評価機では、BTOメニューにあるPCI Express 3.0 x4接続のSAMUSUNG SM951(256Gバイト)を搭載している。
シーケンシャルリード2150Mバイト/秒、シーケンシャルライト1200Mバイト/秒というスペックを持っており、超高速SSDとしておなじみの存在だ。Serial ATA 6Gbpsの理論速度をはるかに超える性能を持っており、体感でも超速レスポンスを実感できる。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANと、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth v4.0+LEを標準で装備する。BTOではより高速なIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LANに対応した無線LAN/Bluetooth v4.2モジュールを選ぶことも可能だ。
本体装備の端子類も充実している。映像出力としてHDMIと2基のmini DisplayPortを左側面に搭載するほか、USB 3.0を4ポート装備。さらに、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、有線LAN、ヘッドフォン、マイクのほか、S/P DIF出力端子も備えている。液晶上部には200万画素Webカメラも内蔵する。
15.6型ワイドサイズの画面には、1920×1080ピクセル表示に対応した液晶ディスプレイを採用している。液晶の配向方式はIPSを採用しているため視野角が広い。
あえて斜めから見る際はもちろんだが、大画面ほど普通に見ていても端のほうでは目からの角度はつくことになるため、見た目の印象はTNより格段に良好だ。表面は非光沢のノングレア仕上げのため映りこみにくく、暗いシーンが多いゲームなどでも集中してプレイすることができるだろう。
i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が7829K、輝度が248カンデラ/平方メートルだった。色域はsRGBカバー率で63.3パーセントとあまり広くはなかった。
キーボード奥のヒンジ部にステレオスピーカーを内蔵している。音響ソフトウェアにはSoundBlaster X-Fi5が導入されており、SBX Studio Proによる仮想サラウンドや会話強調、低音強調といった音響効果のほか、ゲーム内での足音などを強調するScout Mode、ボイスチェンジャー機能のVoice FXなど多彩な機能を搭載。
ゲームタイトル別、コンテンツ別のプリセットも用意されており、簡単にクリアでパワフルなサウンドが楽しめる。10畳くらいの部屋なら十分行き届く音圧があり、最大にしても歪みや音割れなども感じなかった。
キーボードは、テンキー付きの6列のアイソレーションタイプを搭載している。キーピッチは19×19ミリとフルサイズで、キーストロークは2ミリと深く確保している。キーボードユニットはあえて強く押せば少し沈むが通常のタイピングではほとんど沈まない。スイッチの感触も良好で、長文入力にも耐える品質だ。
ただ、テンキーの間隔が狭く、カーソルキーも基本キーと同列、しかもテンキーにまたがるように配置されている。基本キーの端のほうやカーソルキーについては、慣れるまではミスタイプしやすいかもしれない。
また、キーボードバックライトは消灯含めて5段階に調整可能。PCゲームで多用するW/A/S/Dキーには、視認性の高い赤色で矢印が刻印されているほか、キーボードマクロを登録し、有効/無効を切り替えられる「FLEXIKEY」というユーティリティもプリインストールされている。誤入力しやすい左Windowsキーを無効化する設定も用意されている。
キーボード手前には大きなタッチパッドがある。左右独立型のボタンはストロークが深く、スイッチの感触も良好だ。カチカチとした安っぽい音がしない点も好印象だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.