「ALIENWARE 15」の実力を解剖する 〜ベンチマークテスト編〜Skylake、侵略完了(2)(2/2 ページ)

» 2015年12月03日 09時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]
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ベンチマークテストでパフォーマンスをチェック

 定番のCINEBENCH R15でCPU性能をチェック。CPUスコアは706cbという結果になった。前モデルのALIENWARE 15と同じHaswell世代のCore i7-4720HQ(4コア8スレッド、2.6GHz/最大3.6GHz、3次キャッシュ6Mバイト)を搭載する同等機種は678cb程度なので、微増ながら着実にスコアは伸びている。

CINEBENCH R15 CINEBENCH R15

 続いてPCMark 8で各種処理性能をチェック。Homeは3721、Creativeは4563、Workは4979、Storageは4786という結果になった。日常はもちろん、クリエイティブな用途をはじめとする負荷の高い処理も難なくこなせる。

PCMark 8 HomePCMark 8 Creative Home(写真=左)、Creative(写真=右)
PCMark 8 WorkPCMark 8 Storage Work(写真=左)、Storage(写真=右)

 こちらは3DMarkの結果だ。FireStrikeが8126、Sky Diverが22253、Cloud Gateが23803、Ice Stormが90408と、非常に高いスコアをマークしている。さらに高い性能を要求するFireStrike Extremeは4275、FireStrike Ultraは2266となった。

上から順にFire Strike、Sky Diver、Cloud Gate、Ice Storm

 比較的安価なゲーミングノートPCで採用例の多いGeForce GTX 960Mを搭載したノートPCと比較してみた。負荷が低いものはスコアが頭打ちで差が見られないが、負荷が高くなるほど差は顕著になり、Fire Strikeでは2倍以上のスコアをマークする。しており、最上位として一線を画す性能を誇っている。

GeForce GTX 980M(赤)と、GeForce GTX 960M(緑)の3DMarkスコアを比較した
Fire Strike Extreme(写真=左)、Fire Strike Ultra(写真=右)
Ice Storm Ectreme

 最後にファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークで、設定を最高品質のDirectX 11モード、表示はフルスクリーンでテストを行った。スコアは9208でわずかに1万へ届かなかったが、非常に快適という評価になった。これならなんら不自由なくゲームをプレイすることができる。

ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークのテスト結果(1920×1080/最高品質/DirectX 11)

 ファンの排気口は背面と底面部に配置されており、アイドル時は静かな半面、負荷の高い処理を実行するとファンの音はそれなりに発生する。ただし、特別音が大きいというわけでもなく、「これだけの処理をすればファンは回るよね」と納得できる程度だ。

 発熱に関してもキーボード部分が高負荷時に発熱するが、エアフローがしっかりしているためか一番触れる部分であろうパームレストがまったくと言っていいほど熱を持たないので、操作中に不快になることがない。手汗が気になる筆者はこの点で随分と気に入ってしまった。

ゲーミングノートPCで定番になりつつあるALIENWARシリーズ

 今回紹介したALIENWARE 15は、「13型では画面サイズが物足りない、17型だと大きすぎる」というニーズに応えるバランスの取れたモデルといえる。Skylakeの採用というちょうどいいタイミングということもあり、これから新たにゲーミングノートPCを検討するにあたっては、十分魅力的な選択肢となる。

 評価機とした最上位モデル「スプレマシー」はデルの直販価格で28万9980円(税別)となる。ゲーミングノートPCでより高負荷なゲームを楽しみたいなら、その価値はありそうだ。また、CPUをCore i7-6700HQ(4コア8スレッド、2.6GHz/最大3.5GHz、3次キャッシュ6Mバイト)に変更した「プラチナ」は、25万9980円と価格がぐっと下がって手が届きやすくなる(「スタンダード」なら18万9980円だ)。

 ALIENWARシリーズの魅力は性能だけでなく、シリーズで独特の世界観を持っているという点もある。ゲーマーのみならず、ハイスペックを求めるユーザーは検討してみてはいかがだろうか。

デル株式会社 デル株式会社

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