VAIO S11は、販売代理店のソニーマーケティングがソニーストアで直販する「VAIO OWNER MADE(VOM)モデル」および「法人向けカスタマイズモデル」、店頭販売する「個人向け標準仕様モデル」、そしてVAIO S11の発表に合わせて12月9日にオープンしたVAIO直販のオンラインショップVAIO STOREで展開する「VAIO STORE取り扱いモデル」を用意している。
直販モデルは発表同日9時に受注開始、最速納品日が12月18日だ。ただし、Windows 7+LTEの組み合わせのみ、12月17日9時に受注開始、最速納品日が12月25日となる。店頭では12月18日に発売する。個人向け標準仕様モデル以外は、購入時に仕様のカスタマイズが可能だ。
VOMモデルおよび法人向けカスタマイズモデルの「VJS1111」シリーズは、直販価格がそれぞれ11万4800円から、11万9800円からとなる。CPUはCore i3-6100U(2.3GHz)、Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)、Core i7-6500U(2.5GHz/最大3.1GHz)から選択でき、いずれもGPUはCPU内蔵のIntel HD Graphics 520を用いる。
メインメモリは4Gバイト/8Gバイト(いずれも増設不可、デュアルチャンネル転送対応)、データストレージは128GBのSerial ATA 6Gbps SSD、もしくは256GB/512GBのPCI Express 3.0 x4 SSDから選択可能だ。SIMロックフリーLTEの有無、3つのボディカラー(ブラック、ホワイト、シルバー)も選べる。
プリインストールOSは64ビット版のWindows 7 Professinal、Windows 10 Home、Windows 10 Pro、オフィススイートはOffice Premiumの各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、Office 2013の各エディション(Personal、Home and Business、Professional)、Office非搭載の構成を用意している。
個人向け標準仕様モデルの実売価格は、SIMロックフリーLTE非搭載の「VJS11190111B(ブラック)」「VJS11190211W(ホワイト)」「VJS11190311S(シルバー)」が14万9800円前後、SIMロックフリーLTE搭載の「VJS11190411B(ブラック)」「VJS11190511W(ホワイト)」「VJS11190611S(シルバー)」が15万9800円前後の見込み。
そのほかのスペックは共通化されており、Core i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz)、4GBメモリ、128GBのSerial ATA 6Gbps SSD、64ビット版Windows 10 Home、Office Home and Business Premiumを搭載する。
VAIO STORE取り扱いモデル「VJS1118」シリーズの直販価格は14万3600円から。購入時に選択できる基本スペックはVOMモデル同様だが、SIMロックフリーLTEは標準搭載となり、前述したVAIO独自SIMの1年/2年/3年プランを選択する必要がある。また、落下や水ぬれ、火災、落雷などの事故にも対応する「VAIOストア パソコン3年あんしんサポート」も自動的に付与される。VAIO STOREではVAIO独自SIMの単体販売も行う。
VAIO S11の注目点は、LTE搭載のモバイルノートPCを求めやすい価格帯で入手できることにある。従来のLTE搭載モバイルノートPCはハイスペックモデルに限られ、これに通信キャリアのLTEデータ通信契約を加えると、2年間で30万円以上のコストがかかるのも普通だった。最近は2in1やWindowsタブレットでもSIMロックフリー対応製品が幾つか見られるが、Atomプロセッサ搭載機が多く、価格は抑えめでも性能もそれなりだ。
これに対し、VAIO S11は第6世代Core搭載で高性能な堅牢モバイルノートPC本体にプリペイド式の独自SIMプラン(2年)を加えても、2年間で約15万円までコストを抑えることが可能だ。ボディを樹脂製にしたことは、電波の感度アップに加えて、コストダウンにも貢献している。SIMロックフリー仕様なので、他社の格安SIMと組み合わせられるのも見逃せない。
現状でLTE搭載の高性能モバイルノートPC自体が非常に少ないこともあり、外出先で手軽にネット接続してPCを使いたいというユーザーにとって、VAIO S11の登場は朗報と言える。
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