17.3型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応する。画素密度127ppiと最近の高画素密度ディスプレイを見慣れている人にはやや粗く感じるかもしれないが、大画面のため1920×1080ピクセルの解像度でもテキストやアイコンのサイズを変更せずに100%表示で利用できる。テキストやアイコンの表示サイズを拡大するとアプリケーションによっては、表示が崩れたりぼやけたりする場合があるが、そういう心配はなく使えるのはメリットだろう。
液晶の配向技術は特に記載がないが、上下の視野角が狭いことからTN方式と思われる。表面は非光沢のノングレア仕上げのため照明などが映りこみにくく、ゲームや映画などで暗いシーンが多い場合も映り込みが気になりにくい。
i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が7550K、輝度が333カンデラ/平方メートルだった。色域は掲載した色度図(Color ACで作成)に見るとおり広く、sRGBカバー率93.8%、sRGB面積比105.8%だった。標準では青が強く、少しクセのある色味だが、調整すれば印象の良い表示でゲームやエンターテイメントが楽しめるだろう。
ステレオスピーカーはキーボード奥に内蔵されている。音響効果ソフトウェアとしては、SoundBlaster Cinema 2を導入しており、ダイナミックレンジ調整、バーチャルサラウンド、セリフ強調などさまざまな音響効果が利用可能だ。音楽やゲーム、映画などコンテンツ別にプリセットが用意されており、これらを選択することで、上記の特殊効果を最適に適用したサウンドが楽しめる。
キーボードは6列配列のアイソレーションタイプで、テンキーを搭載している。キーピッチは約19×19ミリ、キーストロークも約2ミリと深めに確保されている。スイッチの感触も良好で、キーボードユニット下の剛性も高く、あえて強くタイプしてもボディ全体がたわむような感触は一切ない。パームレストも広くて安定感がある。
ただ、Enterキーとその右にあるテンキーの間隔は実測で約4.5ミリほどとあまり広くはない。また、カーソルキーが基本キーと同列でテンキーにまたがるように配置されているため、慣れるまではミスタイプしやすい印象を受けた。品質自体は良く、配置に慣れさえすれば、長文入力にも耐えるキーボードといえる。
また、PCゲームで多用するW/A/S/Dキーは赤い矢印をプリントして強調されているほか、バックライトの光量調整や、Zキーと誤入力しやすい左Windowsキーを無効化する設定ツールも用意されている。さらに、キーボードマクロを登録して利用できる「FLEXIKEY」ユーティリティも導入されている。これらは、同社のゲーミングノートPC「G-tune」シリーズにも見られる仕様だ。
キーボード手前には大きなタッチパッドがある。左右独立型のボタンはストロークが深く、スイッチの感触もしっかりしていて、カチカチとした安っぽい音がしない点が好印象だ。シナプティクス製のドライバが導入されており、2本指でのスクロールやズームや回転などのジェスチャー機能、チャーム表示などのエッジスワイプ機能などが利用できる。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
超コンパクトなスティック型PC「m-Stick MS-NH1」が人気沸騰! 4K対応IGZO液晶+GTX 970Mの快速ゲーミングノートも!!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.