基本システムを構成するCPU、メモリ、データストレージはそれぞれ2種類ずつあり、組み合わせの違いで「スタンダード」「プレミアム」「プラチナ」という3種類のグレードで展開される。
CPUは、開発コード名「Skylake-U」で知られるIntel最新の第6世代Coreプロセッサーのモバイル向けであるUシリーズを採用する。プラチナモデルがCore i7-6700U、スタンダード/プレミアムがCore i5-6200Uを搭載する。
このSkylake世代では、前世代からCPUコアの内部構造を改良し、CPUコアの動作クロックあたりの性能を改善するとともに、内蔵GPU(Intel HD Graphics 520)の性能、電力効率を向上させている。
メモリはLPDDR3-1866を採用する。容量はプラチナ/プレミアムモデルが8Gバイトで、スタンダードモデルは4Gバイトだ。データストレージは、プラチナ/プレミアムモデルはPCI Express接続の256GバイトSSD、スタンダードモデルはSerial ATA 6Gbps接続の128GバイトSSDを採用している。
プラチナモデルの評価機で、デバイスマネージャーを確認すると、「NVMe PM951 NVMe SAMU」とあり、Samsung製の「PM951」というM.2フォームファクターのPCI Express 3.0 x4/NVMe接続対応モデルと分かる。実際の接続レーン数は取得できなかった。
通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN、Bluetooth 4.1を標準で装備する。有線LANは装備しない。本体装備の端子類は、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ対応)に加えて、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C兼用)を装備する。
Thunderbolt 3は、USBのAltモードを利用する最新規格で、1本のケーブルでディスプレイ信号(DisplayPort 1.2)とデータ信号(PCI Express 3.0)を混在して送ることができ、専用ケーブル利用時では最大40Gbpsでの転送が可能だ。もちろん、通常のUSB 3.1 Type-Cポート(10Gbps/Super Speed Plusモード対応)としても機能し、1つでさまざまなデバイスを接続できる点がメリットだ。
ただし、本製品のディスプレイ出力はこのThunderbolt 3のみだ。Thunderbolt 3が普及していない現段階では、ディスプレイ出力をするには変換アダプターが事実上必須となってしまう点は注意したい。また、液晶ベゼル上部には720pのWebカメラも搭載している。
両側面にステレオスピーカーを搭載しており、音響ソフトウェアとしてWaves MaxxAudio Proを導入している。有効時の音圧はかなり高い。最大にすると若干音割れが気になったが、8割程度の設定でも12畳くらいの部屋全体に響きわたるくらいにパワフルだ。
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