2015年は、個人的に「ワクワクをありがとう」賞を授与したい、満足度の高い新技術・新サービスに2つも出会いました。
1つはディスプレイに加える圧力を感知する「3D Touch」です。筆者は9月のスペシャルイベントで一足先に3D Touchを体感したものの、最初は正直なところピンときていませんでした。
しかし先輩ライター方々が、「この技術はすごい」「ハードとソフト両方を開発するAppleならでは」「他社はしばらくは追いつけないはず」と絶賛。その後iPhone 6sを使い込んでいくにつれ、技術力の高さ、さらには機能性や使いやすさを実感した次第です。
3D Touchには、プレビューウインドウが表示される「Peek&Pop」や、ホーム画面のアイコンをプレスする「クイックアクション」などさまざまな用途があります。個人的に使用頻度が高いのは、キーボード上でプレスしてカーソル位置を移動させる操作です。
また他社製アプリも続々と3D Touchに対応してきており、利用シーンは広がるばかり。画像共有アプリ「Instagram」では、画像をプレスしてプレビュー画面を上にスワイプすれば、サクサクと「いいね!」ができて実に快適です。
最近はiPhone 6やiPad Air、iPad Proなど、3D Touch非対応のiOSデバイスでもついつい画面をプレスし、「そういえば使えないんだった!」とハッとする始末。ただ説明されないと気づきにくい機能でもあるので、AirDropのように「知る人ぞ知る便利機能」で落ち着いてしまわないかという余計な心配もしています。
「ワクワクをありがとう」賞、もう1つは定額制音楽配信サービス「Apple Music」です。7月1日(日本時間)のサービスイン当初は、邦楽の配信数の少なさが気になったものの、10月にはソニー・ミュージックやビクターエンタテインメントの楽曲が追加され、邦楽のラインアップが強化されました。
筆者が無料トライアル後も月額980円で利用を続けている理由は、専門エディターによるプレイリストに惚れ込んでいるからです。競合サービスではなかなか見ないような切り口による曲選びは、音楽好きにはたまりません。
また使い勝手のよさも使い続けている理由の一つです。前述のApple TVやApple Watchとの連係、iTunesで購入した曲と一緒に再生できるメリットは純正アプリならでは。快適な視聴環境のおかげで、毎日Apple Musicで音楽を楽しめています。
2016年はどんな製品やサービスが登場するでしょうか? 現在ウワサになっているのは、4型ディスプレイの「iPhone 6c」(仮称)や第2世代のApple Watchです。複数の海外メディアなどは来年春の発表を予想しています。
いつ日本に決済システム「Apple Pay」が上陸するのかも気になるところ。Appleは18日、中国銀聯と提携し、2016年の早い時期にApple Payの提供を始めることを発表しました。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアに続き、5カ国目の対応地域となります。中国に続き日本でもApple Payが使える日は来るのでしょうか。
2016年もAppleユーザーのみなさまにとって素晴らしい1年でありますように! Apple製品とともに、よい年末年始をお過ごしくださいませ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.