それでは実機を用いてパフォーマンスを検証していこう。検証用のシステムは、現在のメインストリーム向けCPUで最上位のIntel Core i7-6700Kをベースに、これに合わせたシステムで構築した。比較対象は1つ前のモデルとなるBX100シリーズの、500GBモデル「CT500BX100SSD1」と1TBモデル「CT1000BX100SSD1」だ。
まずはCrystalDiskMarkから。デフォルトの1GBでのテストを見ると、BX200は480GBモデル、960GBモデルともに、シーケンシャルリードは560MB/秒台、同ライトは480MB/秒台を記録しており、およそスペックシートのとおりと言える。
また、4K QD32スレッド数1におけるランダムリードは300MB/秒台、同ライトは340MB/秒台となっている。エントリーモデルの性能としては十分に優等生だ。
BX100シリーズの性能を見ておくと、こちらは500GBモデル、1TBモデルとも、シーケンシャルリードは560MB/秒台、同ライトは450MB/秒台、4Kランダムリードは280MB/秒台、同ライトは300MB/秒台となった。
まず、シーケンシャルリードに関して見れば、BX200はBX100よりも若干低い値となっているが、その差は5MB/秒未満であってそこまで大きなものではない。一方、残る3つのパフォーマンスは、すべてBX200が上回っている。トータルで見れば、BX200のほうがより高いパフォーマンスであると言えるだろう。
続いてATTO Disk Benchmarkの結果を確認してみよう。トップパフォーマンスは先のCrystalDiskMarkと同様で、やはりBX100のほうがリードで若干高く、一方でライトではBX200のほうがグッとスコアを伸ばしている。
一点気になるのはBX200側で、1〜2カ所、スコアが落ちる容量が出たところだろうか。とはいえこうした落ち込みは多くのSSDで見られ、しかも計測毎に落ち込む容量帯が変化する。ここはファームウェアの更新などでも変わる可能性があるので、そこまで気にするほどではないだろう。とはいえ安定性ではBX100シリーズのほうが一日の長があるとも言える。
最後はTxBENCH。こちらも、QD32のテストで見ていくと、これまでのテストと同様の傾向であることが分かる。ただし、4KBランダムに関しては、CrystalDiskMarkよりも低いスコアとなる傾向にあり、特にBX200の480GBモデルではライトのスコアに落ち込みが見られた。QD1を含めると128KBランダムでも同様に低めの値が出ており、少し気になるところだ。ATTOにおける落ち込みと同様のことが生じている可能性が高いだろう。
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