性能と静音を究極レベルで両立! 新世代デュアル水冷モデル「G-Master Hydro Z170」徹底検証爆速なのに! 静か!(3/3 ページ)

» 2016年01月20日 17時00分 公開
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デュアル水冷ならではの超ハイレベルなパフォーマンス

 それでは定番ベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-6700K、メモリが8GB(PC4-17000 4GB×2)、グラフィックスがGeForce GTX 980Ti(6GB)、メインデータストレージが256GB SSD(CFD CSSD-S6T256NHQ6Q/TOSHIBA THNSNH256GCST)、OSがWindows 7 Professional SP1(64ビット、DSP版)という内容だ。

 CINEBENCHのスコアはCPUパワーの指標として有効だ。さすがに第6世代Coreの最上位モデルを搭載するだけあって優秀なスコアで、モバイル系で採用例の多いCore i5-6200Uの約3倍にも相当する。OSの基本操作やライトな処理の性能の目安になるCPU(シングルコア)のスコアも高い。

 SSDの性能はCrystalDiskMarkで測定した。リード性能だけでなくライト性能も高く、Serial ATA 6Gb/s対応SSDとしては優秀なスコアだ。

CINEBENCH R15のスコア

CrystalDiskMark 5.0.1のスコア

 実際のアプリケーションを利用してPCの用途をシミュレートするPCMark 8のスコアも非常に優秀だ。CPU、ストレージ、グラフィックス、すべての要素に隙がないことが分かる。

PCMark 8のスコア。左からHome、Creative、Work。幅広い用途で快適なレスポンスを約束してくれる結果だ

 グラフィックスカードにGeForce GTX 980Tiを採用しているため、3D描画性能もきわめて優秀だ。FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークでは、4K解像度(3840×2160ピクセル)の最高画質設定でも「とても快適」評価のスコアをマークした。

3DMarkの結果(右は4K解像度でのゲーム画質を測るFire Strike Ultra)。最新ゲームタイトルを最高画質で楽しめるパフォーマンスを持つことが分かる

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークのスコア。4K解像度でも「とても快適」という結果

 特筆できるのは、これだけのパフォーマンスを備えていながら、動作音が静かなこと。アイドル時や低負荷時でも意識すれば分かるという程度の動作音はするのだが、高い負荷をかけた状態でもそれがほとんど変化しない。

 FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを最高画質設定(DirectX 11モード/1920×1080ピクセル)で30分間ループさせてみたが、動作音に変化はなく、その間のCPU温度は最大52度、GPU温度は最大50度で、冷却能力もまったく不安はない。時間が経つにつれてノイズレベルが増大するということもなく、最高でも35dBに抑えられていた。Core i7-6700KとGeForce GTX 980Tiを搭載したPCとしては驚異的な静音性といえ、デュアル水冷ならではのアドバンテージといえる。

 なお、起動後にしばらく水流が循環するチュルチュルといった音がすることがあるが、それも大きな音ではなく、むしろ水冷モデルらしさを感じられて心地良い。長い場合でも2〜3分すれば水流の音はしなくなる。

前面正面15cmの距離からの測定(室温22度)
暗騒音: 31dB
アイドル時: 34.3dB
低負荷時: 34.8dB
高負荷時(3DMark/FireStrike/2回): 35.4dB
高負荷時(CINEBENCH/2回): 35.0dB

強力な付加価値を備えたゲーマー御用達のハイエンドマシン

 G-master Hydro-Z170は、最新のゲームを高画質で快適にプレイできるパフォーマンスを備えながら、抜群の静音性も兼ね備える。クリアウィンドウで水冷チューブを見せたり、光の演出も追加できるなど、デザイン面でも非常に魅力的なゲームマシンに仕上がっている。

 サイコムの直販価格は、標準構成時で16万5580円(配送料、税込)だ。Core i7-6700K、GeForce GTX 980Ti、SSDとHDDのデュアルストレージ、DVDスーパーマルチドライブ、LED発光システムといった内容の評価機と同等の構成をBTOで見積もると、Windows 7 Home Premium SP1(64ビット)込みで28万2480円になる。高価ではあるが、これだけの高性能、そしてデュアル水冷という付加価値を考えれば納得の価格だろう。手に入れたときの満足感は間違いない。


 そこまで予算はないという場合は、BTOではさまざまな選択肢が用意されているので、組み合わせを工夫することでコストダウンも可能だ。例えば、CPUをCore i5-6400に、GPUをGeForce GTX 980にグレードダウンし、HDDと光学ドライブ、クリアサイドパネルとLED発光システムも省略すれば、22万420円まで下げられる。この構成でもゲームマシンとして十分すぎるほどの性能は約束されている。サイコムのWebページではリアルタイムで見積もりができるので、いろいろな選択肢を試してみてほしい。


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