レッツエンジョイインターネット! とのこと。
多言語対応。なるほど、こういう需要が存在するのか、と納得。確かに外国人観光客は最近まで日本国内でネット回線を確保するのに苦労したであろうことは想像に難くない。諸外国ではSIM単体を購入して自分の端末に挿して……という使い方が比較的簡単にできるが、日本でも空港などでの旅行者向けSIM単体の販売(しかもキャリア純正ではなくMVNO中心)がようやく普及してきた段階なので、つい最近まではそれなりに使われていたのかもしれない。
端末のヘルプ画面を一応確認してみると、懐かしいクオリティーのCGキャラクターによる、初歩的なところからの解説があった。このレベルでマウスを使いこなせない人にクリックとかメニューとか言っても通じない気がするが……。
OSはWindows XPのSP3。Microsoftによるサポートは終了しているので、基本的にセキュリティ上の観点からネット利用は推奨されていないが、アプリケーションのインストールができなかったり、一時ファイルも利用の都度消されたりするから良いということになっているのかもしれない。
インストールされているInternet Explorerのバージョンは8。表示が乱れるサイトも少なくない。
当然、IE8なので既にYouTubeなども非対応だった。このブラウザでは調べ物なども場合によっては不自由するかもしれない。
ちなみに、ITmediaはほぼ違和感なく閲覧可能。
規定の時間が経過すると強制終了され、シャットダウン、再起動となる。100円を足していけばそのまま使い続けられるようだが、確認としてはこれでもう十分と感じたのでこのまま終了。
このインターネット端末と充電器の置かれたスペースは、もともとは公衆電話が置かれていたのだと推察できる。公衆電話もまた現代における「ロストガジェット」の代表といって良いだろう。そしてこの公衆インターネット端末もまた、時代の流れから役目を終えつつある。
この公衆インターネット端末、果たしていつまで残っているだろうかと感じてしまった。人知れず撤去されるその日まで、液晶ディスプレイがひっそり光り続けている。
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