ボディはThinkPadシリーズ伝統の直線を基調としたデザインを採用。本体カラーはマットなブラックだが、従来機のモバイルWS「ThinkPad W550s」と比較すると色に“深み”があり、高級感がアップしている。天板部分はラバー調コーティングが施され“ThinkPad”と新デザインの“Lenovo”ロゴをあしらった。一目でThinkPadシリーズであることが分かる。
ボディサイズと重量は416(幅)×275.5(奥行き)×29.9-34.2(高さ)ミリ、約3.43キロ(カタログ公称値)。ライバル機の17.3型モバイルWSであるHP ZBook17G2は約4キロ、DELL Precision 17 7000(7710)が約3.42キロ。4K液晶やXeon、Quadroを搭載するマシンと考えれば軽い設計だ。ただし、実測重量では3686グラムとなり、246グラム重い値となった。販売代理店モデルのカタログでは、構成の異なる3機種が一括して約3.43キロと、同じ重量で記載されているので、ユーザーは要注意だろう。
付属の230ワットACアダプターはケーブル込みで約978グラム、サイズは197.7(幅)×100.0(奥行き)×27.2(高さ)ミリ(いずれも実測値)と大型だ。本体とACアダプターので合計が実測で4.66キロとなる。両手であれば女性でも持つことができるが、移動時はキャスター付きのバックをお勧めする。
なお、外部グラフィックスカードに、NVIDIA Quadro M600M(2GB)を選択すると、170ワットのACアダプターとなる。単純比較はできないが、従来機の15.6型ThinkPad W550sでは、Quadroを搭載しながら65ワットのACアダプターを採用するまで小型化が進んだ経緯もあるので今後に期待したい。
バッテリー容量は8セル96ワットアワーで、公称の駆動時間は約6.5時間(JEITA 2.0)としている(実測によるベンチマークのデータは後述する)。
キーボードは、JIS配列89キー日本語ボード(バックライト機能なし、テンキー付き)を採用する。直販モデルではバックライト機能付きや英語キーボードが選択できる。実測したところ、主要キーのサイズは約16ミリ角、キーピッチは約18.9ミリ、キーストロークは約2ミリだった。
キータッチを含めた使用感は極めて良好だ。スイッチの感触が良く、キーボード下の剛性はしっかりしており、強めにタイプしてみても、たわむこともなくキーストロークも十分にある。タイプ音も静かだ。同社は「テレビ会議やVoIP時にノイズの影響を与えないように、キーボードのクリック音を低減した」としている。
3+3ボタン付きトラックポイントも搭載し、ボタンはそれぞれタッチパッドから独立。もちろん、3ボタンを使用するCADアプリに対応できる。こちらも実測したところ、タッチパッド上側の3ボタンは100(横)×17(縦)ミリ、下側の3ボタンは、100(横)×10(縦)ミリのサイズでレイアウトしている。下側ボタンの縦サイズが少しタイトだが、操作面で苦になることはなく、クリック感も良好だ。
タッチパッドの実測サイズは、100.9(横)×55.2(縦)ミリと大型だ。Synaptics社のポインティングデバイスのコントロール画面によって、タップゾーン設定やクリック、ジェスチャー機能など詳細設定ができるので、ユーザー好みに合わせてカスタマイズできる。
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