プリンタの達人がA3インクジェット複合機「MFC-J6973CDW」をおススメする理由これがA3の決定版(1/4 ページ)

SOHO/SMB環境においてビジネスプリンタに求められるニーズを1台でまかなえるのが複合機だ。中でもA3用紙対応でマルチファンクション(スキャン/コピー/プリント/FAX)なインクジェット複合機は、さまざまなビジネスシーンで活躍してくれる。

» 2016年02月29日 10時00分 公開
[小川夏樹PR/ITmedia]
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思いのほか多いA3印刷やスキャンが必要な業務

 筆者のような職業(ライティング、紙媒体制作)ではA3/B4印刷やスキャンは必須作業だ。例えば、バイク便で届けられた初稿をチェックし一刻でも早く戻さないといけないケースでは、修正指示や赤字を入れたA3原稿をスキャンしてPDFにして編集部にメールしている。

 ほかにもデータで送られてきた原稿をA3印刷し、赤字を入れてスキャンして戻す。こうしたことを業務として行っている。

小川夏樹。コンシューマー系PC雑誌の編集者を経て、フリーのテクニカルライター/編集者として独立。ITmedia PC USERではプリンタの評価記事を中心に執筆するほか、IT系の書籍/雑誌/Webメディアも手がける

 ライターや編集と聞くと特殊なように聞こえるが、例えば建築(設計図等)、不動産(間取り等)、製造業(在庫確認シート、作業用フローチャート)、文教関連(教材等)、店舗(メニュー店内POP等)と、A3印刷やスキャンが必要なケースは意外と多い。そして一般的なSOHO/SMB環境でも、ワークフローやチャートといったA3でプリントしたほうが好ましいケースもある。

 こうした業務にぴったりなのがビジネス向けのA3カラーインクジェット複合機だ。レーザーやLED方式と比べ導入コストもランニングコストも低く、省スペースで設置場所にも困らない。そして圧倒的に省電力だ。

 そんなA3対応のインクジェット複合機をリリースし続けているのがブラザー工業/販売(以下、ブラザー)である。同社は2008年に「MFC-6490CN」と「MFC-5890CN」というA3対応インクジェット複合機をリリースし、それまでプリンタ市場に存在していなかった「A3対応インクジェット複合機」というカテゴリーを創り出すことに成功した。

 それまでもレーザープリンタの市場ではA3対応の複合機は存在していた。しかし、SOHO/SMB環境に導入するためには、数十〜百万円超の導入コストがかかってしまったり、リース契約でプリントコストを含めると月額1〜2万円が一般的で結構な金額になってしまうため、A3対応機の導入をあきらめていたユーザーも多かった。

 こうしたユーザーに対しブラザーは、インクジェット方式を採用することで、A3対応の複合機を導入しやすい5万〜7万円台という低価格でリリースしてきたのである。「1年間リースする料金でA3対応の複合機が購入できてしまう」というのは、かなりの衝撃であった。

 筆者含めてA3対応複合機を必要としていたユーザーは、喜んでこの製品に飛びついた。一時、市場から在庫がなくなってしまうほどの大ヒットとなったのである。2011年に他社からライバル機が登場するまでは、A3インクジェット複合機は同社製品しか選択肢がなかった。

A3印刷なら細かい内容の資料でも全体を見渡しながら原稿チェックができるので重宝する。そしてブラザーならA3対応なのにコンパクト!

かゆいところに手が届くビジネスインクジェット「MFC-J6973CDW」

 そのブラザーの最新A3ビジネスインクジェット複合機が「MFC-J6973CDW」(以下、MFC-J6973CDW)である。2008年に初代となる製品を投入してから、性能や機能をコツコツとブラッシュアップし続けてきており、その集大成がMFC-J6973CDWというわけだ。

A3カラーインクジェット複合機「MFC-J6973CDW」。ビジネスインクジェットシリーズの最新モデルだ

 前モデルからさまざまに手が加えられており、多種多様なビジネスの効率アップに貢献できる製品に仕上がっている。MFC-J6973CDWの注目すべきポイントを見ていくことにしよう。

35mmの大判ヘッドとA3対応機だからこそ実現できるスピード

 MFC-J6973CDWは、同シリーズの特徴である大型プリンタヘッドを搭載する。その大きさ実に35mm。この大型ヘッドのおかげでA4カラー印刷が約20ipm、A4モノクロ印が約22ipmという高速印刷を実現している。

 プリント解像度は最大6000×1200dpi、インクの最小ドロップサイズ1.5pl、インクは4色独立カートリッジ方式でブラックのみ顔料、カラー(シアン/マゼンタ/イエロー)は染料となる。

 モノクロのテキスト印刷は顔料ブラックにより、くっきりとした印刷が行え、カラーの高精細印刷時には染料インクのメリットを生かした美麗な出力が行えるというわけだ。

染料インクでカラー原稿も美しく印刷

最初の1枚目が速い!

 新モデルでは立ち上がりやプリンタドライバの処理をチューニングした結果、最初の1枚目のプリント指示を出してからカラー印刷が約9.5秒、モノクロ印刷が約9.0秒でプリントできるように速度を大幅に向上させている。ペラ1枚だけの印刷が、業務の大多数を占めるというケースで威力を発揮するだろう。

 こうした高速印刷性は、もちろんA3印刷でも発揮される。A3原稿を印刷する機会が多い職種でも作業効率アップにつながるはずだ。印刷速度に関しては、実際に計測した結果を後ほど紹介する。

プリントだけでなくスキャンも速い

 速いのはプリントだけではない。当然、複合機のもう1つの用途であるスキャン/コピーも高速なのだ。メーカー公称値ではA4カラー原稿が片面読み取り最大3.5秒、両面読み取りで最大4.3秒となっている。

 スキャナーのイメージセンサーはCISでADFおよび原稿台の両方にイメージセンサーを搭載する(Dual CIS)方式となっている。そのため1パスで両面スキャンが可能だ。

 スキャンの光学解像度は2400dpi×2400dpi(主走査×副走査)でソフトウェア補間により、最大19200dpi×19200dpi(主走査×副走査)のスキャンが可能だ。入力は48ビットで出力は24ビット。当然ながら、スキャン可能な最大用紙サイズはA3である。

 コピーは最大2400×1200dpiで連続99枚まで可能。拡大・縮小(25〜400%の1%刻み)、2in1、4in1、2枚分割、A3からA4(2枚)、B4からB5(2枚)、ポスターコピー(3×3、2×2、1×2)といった機能を持つ。

 なお、コピー速度はスキャン操作に加えて印刷動作が入るのでスキャンより遅くなる。コピー速度のメーカー公称は片面コピーで約9ipm、両面コピーでは約5ipmとなる(ファーストコピー速度は含まず)。ちなみに最初1枚目のA4原稿のファーストコピー速度は、メーカー公称でカラーで約14.0秒、モノク口では約11.0秒となっている。

 さらに、ADFにA4原稿を横置きにセットするADF読み取りの高速モードを使うと、スキャン速度がA4横置きに比べ30%高速化になる。3割アップは伊達ではなく、体感で明らかに速度差が理解できるほどだ。

A3対応機だからA4原稿を横に入れてスキャンすればさらに高速。資料を一気に電子化してメールで共有したい、といったときに便利だ

FAX機能も当然A3対応

 FAX機能は、送信も受信も最大A3対応だ(カラーFAX含む)。通信速度は最大33.6kbpsでSuper G3に対応。最大400枚までメモリ上に溜めておける。最大250件の同報通信、200件の電話帳、PC FAXなど、古くからFAX製品を手がけてきたブラザーだけあって、FAX機能は充実している。

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提供:ブラザー販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年3月31日