プリンタの達人がA3インクジェット複合機「MFC-J6973CDW」をおススメする理由これがA3の決定版(4/4 ページ)

» 2016年02月29日 10時00分 公開
[小川夏樹PR/ITmedia]
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ベンチマークテストで実証する“ビジネス仕様”のスピード

 以上、MFC-J6973CDWの特徴や使いやすさを改めて紹介してきた。とはいえ、業務に導入したとき、どのくらい快適に印刷できるのか、カタログ値ではない実際のスピードを知りたいと思う方は多いだろう。

 ここからは印刷速度やコピー速度といった性能を計測し、その実力を検証していく。テストは、Word 2013(JEITA J1/J9印刷を各10P)の印刷画面で「OK」をクリックし、最後の用紙がトレイに排出されるまでの時間をストップウォッチを用いて手動で5回計測し、その中間値を取っている。

 PCの性能や複数アプリの同時起動などでメモリが圧迫されているようなケースでは、プリンタにデータが送られるのに時間がかかってしまうことがある。ここに示した数値は目安であり、ハイスペックPCではさらに短時間、古いPCでは余計に時間がかかることに注意してほしい。

 プリンタドライバの設定は、ソートや拡大/縮小の機能がオフで標準のままである。またプリントエンジンの本来の性能を見るためにファーストプリントを含まないカラーおよびモノクロ印刷の結果も掲載しておく。

 なお、モノクロ印刷ではファーストプリントが10.04秒となった。このファーストプリントを含めた10P印刷が36.80秒。カタログスペックには及ばなかったもののかなり高速だ。おそらくPCの性能差による違いとみることもできるためファーストプリントを含めないプリンタエンジン本来の性能をチェックした。

 具体的には11Pを印刷するが計測は1枚目が排出されてから開始し、最後のページが排出されるまでである。これを見るとファーストプリントを含めないモノクロ10Pが25.03秒で単純に10で割ると1Pあたり2.503秒という計算になる。60を2.531で割ると約23.97となり公称値の22ページ/分を超え24ページ/分に迫っている。

 次にJEITA J9を使ったカラー印刷の速度をチェックした。A4カラーのファーストプリントは14.74秒と、色数が多い分モノクロ印刷よりは時間がかかっている。ファーストプリントを含めない10P印刷では30.18秒となり1Pあたり3.018秒、60を3.018で割ると約19.9枚/分とほぼ公称値通りとなった。

 なお、一応両面印刷の速度を計測してみた。こればかりはいったん紙を送り、引っ込めて裏返して印刷してという複雑な作業になるため非常に時間がかかることが予想された。モノクロ10P(5枚の両面印刷)で102.92秒と、それほどストレスを感じない速度に落ち着いた。

モノクロ印刷(A4、JEITA J1)
JEITA J1(モノクロ)ファーストプリント 10.04秒
JEITA J1モノクロ10部印刷(FPO含む) 36.08秒
JEITA J1モノクロ10部印刷(FPOなし) 25.03秒
JEITA J1モノクロ10P(5部)両面印刷(FPO含む) 102.92秒

カラー印刷(A4、JEITA J9)
JEITA J9(カラー)ファーストプリント 14.74秒
JEITA J9 カラー10P印刷(FPO含む) 43.76秒
JEITA J9 カラー10P印刷(FPOなし) 30.18秒
テストに使用したPCのスペック CPU:Intel Core 2 Duo E6850(3.0GHz)、メインメモリ:4Gバイト、HDD:Western Digital WD20EZRX/N 2TB、OS:32bit版Windows 10 Home

スキャンの快適さをチェック

 次はスキャンの快適さをチェックした。スキャンに使ったデータだが、速度計測で両面印刷したJEITA J9を使っている。原稿台でのスキャンではなく、ドキュメントスキャナ的な使い方を想定したADFを使った連続読み取りを前提としている。

 最初の計測は片面読み取りの時間、次いで両面読み取りの時間を計測した。スキャンの解像度は、OCRをかけることができる最低限の解像度である300dpiとしている。

A4の読み取り速度は快速! 1パスで片面も両面も同じ速度

 スキャン時間の計測は、実務で行うであろうことを想定し、具体的にはネットワーク上に接続しているNAS(2TB)にスキャンデータの保存用フォルダを作成し、そこにデータをアップロードするといった方法を取った。ちなみにNASにはPDFとして保存される。

 MFC-J6973CDWのADFに複数の原稿をセットし、MFC-J6973CDW本体のタッチパネルの操作でスキャンを実行する「スタート」をタップした時点で計測を開始し、最後の用紙が排出されるまでとしている。

 計測結果は、A4用紙の10P読み取りが30.394秒であった。本製品は、イメージセンサーを2つ搭載するDual CISなので、1パスで両面スキャンが可能になっている。当然この両面スキャン時の速度計測を行ったところ10部20Pの両面読み取りが30.398秒と、片面読み取りとほぼ同じ速度となっている。

 1枚当たり3秒ほど、約18ページ/分でサクサクとスキャンされていくので、十分にドキュメントスキャナとしての用途を満たしていると言えるだろう。しかも特殊なキャリアシートなどを必要とせずにA3サイズまでスキャンできる。この部分だけでも、大きな魅力だ。

スキャン速度(A4カラー)※出力したJEIT J9を使用
A4 300dpi 10P片面印刷読み取り 30.394秒
A4 300dpi 20P(10部)両面読み取り 30.398秒

A3のプリント速度とスキャン速度はどうか?

 MFC-J6973CDWは普段使いの多いA4サイズ時の性能が抜群であることは検証結果からも明らかだ。さて、本製品最大の魅力は、A3用紙のサイズに対応していることである。

 そこでA3モノクロ印刷およびA3カラー印刷の速度がどのくらいなのかを計測した。計測したのはA3用紙1枚印刷のファーストプリント、そして計11Pを印刷するが、計測は1枚目が排出されてから開始するファーストプリントを含めない印刷速度である。

 印刷に使用したのはモノクロのA3サイズの2016年カレンダー(フリー素材、PDF形式)で、印刷に使用したのはAdobe Acrobat XI Proだ。A3カラー印刷はJEITA J10に含まれるA3カラーチャートで出力はExcel 2013を使用した。

 これまで同様、各アプリケーションの印刷画面で「OK」をクリックした瞬間から最後の用紙が排出されるまでの時間をストップウォッチを用いて手動で計測している。

 モノクロの印刷結果はファーストプリントが20.14秒となった。A4用紙の2倍のサイズなのでモノクロのファーストプリントのちょうど2倍となっている。ファーストプリントを含めない10P印刷では142.27秒となった。10で割ると1枚当たり14.227秒となる。インクジェットにしてはなかなかの速度だ。

 カラー印刷だがファーストプリントが21.91秒で、モノクロとほとんど変わらない結果となった。ファーストプリントを含めない10Pの印刷で168.42秒だ。

A3カラー/モノクロ印刷
A3 カレンダー(モノクロ、ファーストプリント) 20.14秒
A3 カレンダー(モノクロ、FPOなし) 10部印刷 142.27秒
JEITA J10 A3チャート(カラー、ファーストプリント) 21.91秒
JEITA J10 A3チャート(カラー、FPOなし) 10部印刷 168.42秒
JEITA J10 A3チャート(カラー、FPOなし) 10P(5部)両面印刷 243.36秒
テストに使用したPCのスペック CPU:Intel Core 2 Duo E6850(3.0GHz)、メインメモリー:4Gバイト、HDD:Western Digital WD20EZRX/N 2TB、OS:Windows 10 Home(32ビット版)

A3のスキャン速度をチェック!

 前述したようにMFC-J6973CDWは、キャリアシートといった特殊なオプションを必要とせずにA3サイズまでスキャンできる。これだけでも大きな魅力だ。A3サイズのスキャン速度もチェックしよう。

 スキャン速度の計測は、A4のテストと同様、ADFに複数のデータをセットし、MFC-J6973CDW本体のタッチパネルの操作でスキャンを実行する「スタート」をタップした時点で計測を開始し、最後の用紙が排出されるまでとしている。A3はA4縦2枚分(A4で10P分相当)ということで5Pをセットした。

 A3用紙の5P読み取りは41.83秒であった。そしてA4読み取り時同様、5部10Pの両面読み取りが41.76秒と片面と同じ速度だ。1パス両面読み取りの威力は伊達ではないことが分かる。速度的にはA3の1ページ読み取りが8.366秒と、A3のドキュメントスキャナとしても十分に活用できると言えるだろう。

A3スキャンはJEITA J10 A3カラーチャートを使用
A3 300dpi 5P片面印刷読み取り 41.83秒
A3 300dpi 10P(5部)両面印刷読み取り 41.76秒

A3対応のビジネス複合機なら「MFC-J6973CDW」がベストバイ

 ブラザーの集大成である「MFC-J6973CDW」は、現時点で最強のA3対応ビジネスインクジェット複合機と言える。高速なカラー/モノクロ印刷に加えて、ADFによる最大A3サイズまでの読み取り、1パスの両面スキャンが可能なDual CIS、コンパクトな本体かつ誰もが簡単に扱える操作性の良さ。インクジェット複合機として必要な機能を余すことなく網羅している。

 実勢価格で4万円前後(編集部調べ)と非常に手ごろな価格、そして前モデルより安くなったインクのランニングコスト、そして繰り返すがA3印刷/スキャンは非常に大きな魅力だ。SOHO/SMBに導入するA3対応機なら、筆者は真っ先にMFC-J6973CDWを推したい。さらに4月24日までは、5000円のキャッシュバックが受けられる「満足実感キャンペーン」の対象製品となっている。これを機会に購入を検討してみてはいかがだろうか。


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