取り外したクリップボードは、180度逆の向きにしてキーボードに装着することも可能だ。閉じた状態では緩やかに傾斜がついた状態で画面をタッチできる。安定感があるので、ペンでじっくり描くのにも最適だ。もちろん、この状態でも合体しているのでdGPUは利用でき、クリエイティブワークに向いたスタイルとなる。日本マイクロソフトはこのスタイルを「キャンバスモード」と呼ぶ。
Surface Bookは、日本マイクロソフトが「Pixel Senseディスプレイ」と呼ぶ美しい液晶ディスプレイを搭載している。サイズは13.5型とSurface Pro 4の12.3型より一回り大きく、表示解像度もやはりSurface Pro 4の2736×1824ピクセルを超えた3000×2000ピクセルに対応する。画素密度はSurface Pro 4と同じ約267ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)だ。
3:2のアスペクト比も健在だ。テキスト/アイコンサイズを200%拡大設定で利用したとしても、縦方向に1000ピクセル相当の情報が表示可能な余裕ある画面サイズは大きな魅力だ。また、sRGBカバー率100%、コントラスト比1800:1といった数字も公開されており、ノートPC内蔵ディスプレイとしてはかなりの高画質と言える。液晶の配向方式は明記されていないが、上下左右とも視野角は広く、IPS系と思われる。
X-Riteの測色器「i1 Display Pro」とソフトウェア「i1 Profiler」を使って、実際のディスプレイ表示を測定した結果は優秀だ。色温度は6780KとsRGB標準の6500Kに近い。輝度は455カンデラ/平方メートルと非常に明るく、コントラスト比も1883:1と公称値以上に優秀で、色域もsRGBカバー率97.9%(面積比102.7%)とほぼ公称値通りだ。キャリブレーション補正カーブについては、RGB各色ともに中間階調でやや下に補正されているが、おおむねクセのない色再現性と言える。
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