最新インタフェースが魅力のSurface対抗2in1タブレット「HP Elite x2 1012 G1」USB Type-C、WiGig(1/4 ページ)

» 2016年03月25日 09時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]
ココが「○」
・アルミ素材による高い質感と剛性
・先進的なインタフェースの採用
・10時間を超える長時間駆動
ココが「×」
・やや控えめのスペック
・わずかにライバルに叶わぬ重量とサイズ

航空機用のアルミ素材をまとった質感の高いタブレット

 薄型のWindowsタブレットでもパフォーマンスを求めるユーザーは多い。このセグメントでは日本マイクロソフトの「Surface」シリーズが人気となっているが、各PCメーカーも続々と対抗モデルを投入している。

 日本HPの「Elite x2 1012 G1」も、そうした製品の一つだ。現在のハイパフォーマンスなWindowsタブレットは、通常のタブレットとして、あるいはキーボードカバーを利用することでクラムシェルノートブック風にも利用できる“2in1”スタイルの製品が中心となっている。Elite x2 1012 G1は、これにもう一つのスタイルを加えた“3in1”をうたっている。“3in1”の紹介は後ほどするとして、まずは外観を見ていこう。

「Elite x2 1012 G1」 「Elite x2 1012 G1」

 Elite x2 1012 G1は12.1型の“2in1”タブレットだ。アルミのボディにエッジの立ったデザインを採用しており高級感がある。アルミ素材は航空用にも用いられる6061番とのことで、ホールドした際の剛性も高く、しっかりとした安心感が得られる。

「Elite x2 1012 G1」 ハイパフォーマンスなWindowsタブレットは質感を追求したプレミアムな製品が多いが、Elite x2 1012 G1の質感もかなり良好だ。マットな面と光沢面の使い分けが一層高級感を引き出している

 質量は本体のみで約820グラムだ。タブレットとして考えるとわずかに重い印象を受けるが、重すぎるほどではない。わずかでもより軽く、という点を求める方には気になるところだが、1キロを下回ると捉えれば個人的にはちょうどよい質量だと感じた。

 サイズは300(幅)×213.5(高さ)×8.05(奥行き)ミリで、Surface Pro 4と比較すると縦横がわずかに大きいが、厚さに関してはこちらのほうが薄い。剛性を持たせつつ、薄型化できたのはElite x2 1012 G1の大きな武器となるだろう。

フラットな状態 12型タブレットとしてはわずかに大きいが、そのぶん薄い。ここはかばんに収納した時に差を実感するはずだ。

 キックスタンドはコの字型に開くスタンド型だ。無段階の調節が可能なので、数段階しか角度を調節できないモデルと比べると、使い勝手は非常に良い。本体左右にヒンジがあるため、タブレットとしてホールドした際の感触が気になるが、ぴったりと収納できるため違和感はほぼゼロ。むしろ背面全体として見てフラットとなるため、どのポジションで持っても、こちらも違和感はない。

キックスタンド 無断階対応のキックスタンドは、タブレットでありながらその場所のポジションや照明に合わせて調節できるため、クラムシェルに近い快適度が得られるとともに、グラつきも感じない安定した設置が可能だ

 タブレットのカバー兼用キーボードは、それこそ製品によってはたわみが気になるところだが、Elite x2 1012 G1の「トラベルキーボード」はアルミ素材をベースとしているため、剛性が高い。薄型のためストロークは小さいが、キータッチは悪くなく、たわみが少ない分しっかりとした打ち心地が感じられる。

キーボード トラベルキーボードは、アルミ素材をベースに剛性を高め、しっかりとした打鍵感を実現。12型に合わせた小型のサイズながら、タッチパッド領域も十分なスペースを確保している
マグネット式なので、チルト角をつけることもできる。キックスタンドと併用すれば、わずかだがその角度も調節できる
キーボード装着時の厚み トラベルキーボード装着時の厚みは13.45ミリ。若干厚みを増すが、それでも薄さは実感できる
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