液晶ディスプレイのサイズは14型で、解像度は1920×1080ピクセルと2560×1440ピクセルの2種類から選ぶことができ、1920×1080ピクセルのパネルは10点マルチタッチ対応のタッチパネルも選択できる。いずれも視野角の広いIPSパネルを採用しており、表面はノングレア仕上げだ。
タッチパネルの有無にかかわらず、ボディの厚みが変わらない点も大きな特徴だ。評価機はタッチパネルモデルだが、一見するとタッチパネルを搭載していないように見える。これは「インセル」と呼ばれるタッチパネル技術を採用していることが大きい。
「アウトセル」タイプと呼ばれる従来の一般的なタッチパネルは、液晶ディスプレイの層の手前にタッチセンサー層とガラス層を重ねて貼っていた。インセルタイプは液晶ディスプレイ層にタッチセンサー層を統合した「オンセル」をさらに進化させ、液晶ディスプレイのTFT(薄膜トランジスタ)と同じ層にタッチセンサーを作り込んでいる。表面のガラスも不要なため、大幅な薄型軽量化を実現している。
ガラスを省略した分、周囲のベゼルとディスプレイの間には段差がある。一見してタッチパネル搭載機に見えないため、最初は画面に触れること自体に抵抗がある。特に画面端からのスワイプ操作はしにくいように見えるが、実際にやってみるとそうでもない。表面の滑りや反応なども悪くない印象だ。
手元にある1920×1080ピクセルのタッチパネル搭載機をエックスライトのi1 Display Proとi1 Profilerで計測すると、色温度が6481KとsRGB標準の6481Kに近い数値だった。輝度は252cd/平方メートルとそれほど高くなく、色域もsRGBカバー率67.5%、面積比67.9%とあまり広くない。キャリブレーション補正カーブについては、各色全域で少し上方向に、特の青の線は中間部から明部で上に補正されている。標準ではわずかに青が弱い色味といえる。
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