外観は直線を基調としたデザインだが、それぞれの縁は曲面で仕上げられている。超軽量Mg-Li合金を主張するムーンシルバーのボディーは、高級感がありクールな印象を受ける。
手に取ってみると圧倒的な軽さと剛性感が伝わってくる。好感が持てるのは、適度な光沢感を演出しながらも指紋がつきにくい表面処理を施している点だ。メンテナンス面はもちろん、携帯するうえで見栄えが良いということは、外で使う場面でも格好がつくのでありがたい。
実測重量は、タブレット単体が410グラム、キーボード込みの全体重量は792グラムだった。計測時には本体に各種シールが添付されていたにも関わらず、全体ではカタログ値より6グラム軽量であった。
細かいところをあえて言えば、NEC伝統の型番や製造番号などを表示するシール(装置銘板)は、1グラム単位を切り詰めていくLAVIE Hybridシリーズには不向きであり、デザイン上の見栄えも悪い。次回以降、本体への直接印字も含めて改善を期待したい。また、ロックポートがないため、盗難防止ケーブルやストラップなども装着しづらいのは残念なところだ。
気になる2in1の機構だが、マグネットとサポートピンによる物理コネクタを採用することで、スイッチレスでスリムなドッキング機構を実現している。単純に軽量を追求するのならば、キーボードはBluetooth接続の簡素なステイを採用すれば済むだろう。しかし、重量増となる複雑な構造をあえて採用し、物理的に安定した挙動を目指したチャレンジが垣間見えるところは、開発陣に拍手を送りたい。
キーボードを装着した状態でタブレット部分のみを手に持っても簡単に外れてしまうということはなく、強度に不安は感じなかった(この持ち方は非推奨だ)。ディスプレイのヒンジは硬めで、片方の手で開閉はできなかった。ディスプレイ開放限界は120度、キーボード側は画面展開時にリフトアップする構造を採用する。
付属のACアダプターは、サイズが91(幅)×35(奥行き)×27(高さ)ミリ、ケーブルおよび結束バンド込みの重量は188グラム(いずれも実測値)と、若干軽めになっている。DC、ACケーブルとも細く取り回しは良い。
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