続いて、日本マイクロソフトのエバンジェリストであり、Windows Phone(現在はWindows 10 Mobile)でおなじみの高橋忍氏による「Build 2016」の報告が行われた。
プレス関係者には記事向けの写真公開が禁止されていた「HoloLens Academy」の模様が動画付きで紹介されたり、前述したCanaryとSelfhostの設定画面が同氏のデスクトップ画面を通じて公開されるなど、筆者から見ても非常に興味深い話題がいろいろ出てきた。
Build 2016の詳細は、筆者の現地レポート(以下)も参照していただきたい。
Meetupイベントでは、東京オフィスの見学会、Meetup参加者らによる飛び入りのプレゼンテーション大会であるLightning Talk、そして最後は眺めのいいロビースペースでの懇親会が催された。
中でもLightning Talkのコーナーは、参加者らが各自10分程度の短い時間を使って、自身のハッキング例やMicrosoftへの要望などのアピールが行われて盛り上がった。
Mayuki Sawatari氏のプレゼンテーションでは、専用のデモサイトを用意して、EdgeブラウザからWindows 10標準の生体認証機能「Windows Hello」によるWebサイトへのサインインを行う仕組みが紹介された。一度サイトにログインした後に、Windows Helloの認証を設定すると、以後はパスワード代わりに顔認証でサイトへのアクセスが可能になる。
Windows Helloを用いたEdgeブラウザ上での認証機能は、2016年夏に配信される予定のWindows 10次期大型アップデート「Anniversary Update」で一般ユーザーが利用可能になる予定の新機能だ。筆者も実際にWindows Helloを用いてのWebアクセスを見たのはこれが初めてだった。
OD-10Z氏は、まめにWindows 10 Mobileに関するフィードバックを返していたら、米Microsoftから純正スマートフォン「Lumia 950」が送られてきて、「Continuum for Phonesのテスターとしてフィードバックを行ってほしい」と要望があったというエピソードを紹介した。
また、Windows Subsystem for Linux(WSL)の提供が開始されたので、それを逆手にとって(Linux上でWindowsアプリケーションを動かすための)Wineをコンパイルしてみた三村聡志氏のエピソードなど(WSLは開発中のせいかWineのコンパイルはできなかったらしい)、なかなかに面白い話が続いた。
イベントの司会進行を務めたのは、日本マイクロソフトのWindowsやSurfaceなどのプロダクトマネージャーである春日井良隆氏だ。同氏によれば、Anniversary Updateを配信する2016年夏ぐらいのタイミングで次のMeetupを企画しているという。興味ある方は、Windows Insider Programに参加して、続報を待ってみてはいかがだろうか。
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