アプリは、先述の「Office Mobile」のほか、「Office Lens」「Facebook」「Skype」「SkyDrive」がなどがプリインストールされている。「LINE」「Twitter」や「Evernote」など、足りないアプリは「ストア」から探してダウンロードできる。
ただし、アプリは種類・数ともにまだ少ない。Windows 10 Mobile登場当初と比べれば充実はしてきたが、iOSやAndroidと比較するとまだまだ少ない。また、Windows 10 Mobileで稼働するバージョンがあったとしても、iOS・Android版と比べると機能が削減されていたり、まだ「ベータ版」だったりすることも多い。
アプリ面での課題は、VAIO Phone Biz固有、ではなくWindows 10 Mobileそのものが抱えるものだ。Microsoft(あるいは日本法人である日本マイクロソフト)のさらなる頑張りに期待せずにはいられない。
VAIO Phone Bizは直販価格で5万9184円(税込)と、国内のWindows 10 Mobileスマホとしては高価な部類だ。削り出しの上質なアルミボディーで所有感もあり、動作も総合的に見て快適だ。同機が主眼に置くビジネスユースを考えると、プリインストールのOffice Mobileをはじめとして、OneDriveやSkypeなどMicrosoftが提供する各種ツールを駆使することで生産性を高められることは間違いない。
一方で、プライベートユースを考えると、アプリ不足が一番大きな不安要素だ。先述の通り、以前よりは充実してきたが、プライベートユースではまだ“加速”できるほどではない。iPhone、あるいはAndroidスマホとの2台持ちが、現状では一番の最適解となるだろう。
VAIO Phone Bizが“加速”するものは、Windows 10 Mobile自体の進歩にかかっている。願わくば、アプリが数の面でも機能の面でも充実することを……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.