5月27日に発売された「GeForce GTX 1080」搭載グラフィックスカードは、前評判通りに初回から勢いよく売れている。しかし、各ショップが入荷に苦労しており、「在庫ゼロが標準で、たまに1〜2台の入荷があると告知前後に即売り切れという状況です」(パソコンSHOPアーク)という。
ハイエンドGPUを搭載したグラフィックスカードが発売後しばらく品薄となるのは、過去にもたびたび起こっているが、今回は困惑の色が濃いコメントを聞くことが数段多く、店内の在庫や入荷状況を伝えるPOPも普段以上に目立つように感じる。
その理由は主に二つあるようだ。一つは法人需要が目立っていること。あるショップは「VR系の開発にGTX 1080カードが欲しいということで、複数枚の購入を相談されることも珍しくありません。個人需要はもう少し後にくるオリジナルクーラーモデルに分散するので、現在の入荷ペースでもそれなりに対応できるんですけどね」とこぼす。
もう一つは、先週も触れたように、発売直前に入荷予定数が大幅に下がったこと。「発売後も再入荷はそれなりに入るという話があったのに、ご覧の通りです。どうにも見通しが立てられず、正直けっこう困っています」とは別のショップの言。
ただ、それでも街中から払底したわけではなく、各店のツイッターなどを1日チェックしていれば、どこかの店舗の入荷情報が拾える状況ではある。TSUKUMO eX.は「メーカーを問わなければ、まだリファレンスカードを入手するチャンスはあると思います」と話す。
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