6月12日に、日本初となるアダルトVR体験型イベント「アダルトVRフェスタ01」が東京・秋葉原で開催された。一般受付開始の14時前には会場に長蛇の列ができ、警察の介入によって列は解散、途中で入場受付を打ち切ったほどだ。入り口にいたスタッフによれば、最終的に入場できたのは300人ほどだったという。
本イベントは、いち早く実写アダルトVRコンテンツをWeb配信している「AdultFestaTV」や、アダルトVRコンテンツを制作している同人クリエイターなどが出展しており、実際にコンテンツを体験できるというものだ。
実写アダルトVRコンテンツを供給するAdultFestaTVは、Oculus Rift DK2やGear VRなどで再生できるVRアダルトビデオを取り扱っているサービスで、国内でもかなり早い段階で本格的なVRに取り組んでいたパイオニア的存在だ。筆者がこれまで体験したVRコンテンツで一番衝撃を受けたのも実はこれである。
実際に配信されているアダルトVRコンテンツは男性側の主観視点が中心で、ユーザーの顔の動きに合わせて視点が動かせるだけでなく、3D撮影による立体視によって、相手の物体的な存在がリアルに感じられるのが特徴だ。映像の中で顔を近づけられると、本当に顔がこそばゆくなる感覚が得られる点には非常に驚かされた。
会場には、実写の3DVRコンテンツを撮影する機材デモも行われていた。VRアダルトコンテンツの撮影を請け負う技術メーカー担当者によれば、もともとモーションキャプチャーを使った画像解析を手掛けていたが、2013年頃(Oculus Riftの開発者向けキットが登場)からVRに着目し、研究を進めてきたという。同社はアダルト以外のVRコンテンツも手掛けているが、「アダルトからでないと(VRといった新技術は)なかなか広がらない」(技術メーカー担当者)と、アダルトによるVR普及に期待を寄せている様子だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.