出荷400万台突破!! 開発者が語る「ScanSnapが支持される理由」(2/5 ページ)

» 2016年11月30日 10時00分 公開
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ScanSnapならではのこだわりでラインアップもますます拡がる

 さて、ドキュメントスキャナ「ScanSnap」シリーズには、現行機種の「iX500」に代表されるフラッグシップモデルのほか、半分ほどのサイズの「S1300i」、モバイルを想定したスティックタイプの「iX100」など、小型モデルもラインアップされている。これら小型モデルをフラッグシップモデルと使い分ける“2台持ち”のユーザーも少なくない。

 「フラッグシップモデルは、50枚載せられてスピードも速いというコンセプトで、これは最初から揺らいでいないのですが、ScanSnapが普及したことで、それほど多くの枚数を電子化するのではなく、もっと手軽に利用してもらえる低価格のモデルが必要だろうということで生まれました」(宮内氏)

 いまではすっかり定番となったこれら小型モデルだが、実はもう1つ開発の起点となった理由がある。それは、ScanSnapを外出先に持ち歩いて使うユーザーの存在だ。

 「まだ据え置き型のモデルしかなかった当時、ScanSnapを出張時に持っていくという使い方をされている方が、少なからずいらっしゃることがアンケートの結果から分かりました。そのころはノートPCの出荷台数が伸び、デスクトップとシェアが逆転した時期ですが、ScanSnapの便利さに気づいた人が、製品を持ち出して使うようになったんですね。そうしたことから、外出先でもスキャナをさっと取り出して使うニーズに対応できるモデルとして、S300を企画しました」(大窪氏)。

PFUドキュメントイメージビジネスユニット海外営業統括部商品企画部部長 大窪伸幸氏

 当時としては斬新だったUSBバスパワーによるACアダプタレスでの駆動は、こうした使い方における利便性を重視して生み出されたものだ。現在ではこの方向性は、S1100、そしてバッテリーを内蔵したiX100といったスティックタイプの製品へと受け継がれ、利用者のモバイルワークを強力にサポートしている。

 さらに近年では、ドキュメントスキャナの枠を超えたオーバーヘッド型の「SV600」という新機軸のモデルもラインアップ。「ScanSnap=ADF搭載」というそれまでの概念を覆してユーザーを驚かせたこのモデル、アイデア自体は実に5年以上も前にさかのぼるのだという。

 「ScanSnapは、A4サイズの書類をまとめて読み取るためのADFを搭載しており、キャリアシートを使うことで最大A3サイズの原稿や、切り抜きなどのスキャンにも対応できますが、冊子のままの契約書や、切り抜いていない状態の新聞など、どうしてもADFでは読み取れない紙があります。かといってフラットベッドスキャナでは操作がわずらわしいため、それらをもっと簡単に読める機器を、という考えでスタートしたのがSV600です」(大窪氏)

A3サイズの原稿や書籍の非破壊スキャンを実現した「SV600」

 本や冊子を上からのぞき込むようにしてスキャンできることが特徴のSV600だが、他のオーバーヘッド型スキャナに比べて圧倒的なアドバンテージとなるのが、画像品質の高さだ。

 「SV600は(撮影素子に)広範囲にピントが合う高被写界レンズと安定した画像を出力するライン型CCDセンサーを用いているため、デジタルカメラで撮るよりも原稿をムラなくきれいに読み取ることができます。オーバーヘッドスキャナは世の中に多く存在しますが、要はデジタルカメラが先端についているだけで、画質にムラがありきれいではない。しかし我々は、開発期間こそ余分にかかったものの、ドキュメントスキャナの画質を出せるオーバーヘッドスキャナができたと自負しています」(宮内氏)。

外見こそ従来のモデルとまったく異なるものの、ScanSnapならではのこだわりは、SV600にもしっかりと継承されているというわけだ。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2016年12月6日