Androidスマホでテザリングをオンにしたら、ノートPCの設定を行います。ここでも、より多くのユーザーが使うであろうUSBテザリングとWi-Fiテザリングの方法をご紹介します。
WindowsノートPCの場合、USBケーブルでつないだAndroidスマホのUSBテザリングをオンにするだけでOKです。タスクバーに有線LAN接続した場合と同じアイコンが表示されればバッチリです。
ただし、USBテザリングの初回利用時には、テザリングに必要なソフトウェア(デバイスドライバ)の準備を行うため、接続できるまでに時間がかかる場合があります。
macOS(Mac OS X)が稼働する「MacBook」「MacBook Pro」(以下、まとめて「MacBook」)では、AndroidスマホのUSBテザリングは公式サポートされていません。MacBookユーザーは、Wi-Fiテザリング(またはBluetoothテザリング)の利用をお勧めします。
ノートPCでWi-Fi接続をする場合、Wi-FiアクセスポイントのSSIDを検索するか、手動入力する必要があります。説明を分かりやすくするために、今回はAndroidスマホのSSIDを公開している前提で話を進めます。
WindowsノートPCの場合、タスクバーの電波アイコンをクリックすると、圏内にいるSSIDが一覧で表示されます。ここからAndroidスマホのSSIDを選択して「接続」をクリックします。その次に表示される画面は、3パターンあります。
1番の画面は、ごくごく一般的なパターンです。テキストボックスの中にAndroidスマホで設定したWi-Fiのパスワードを入力して「次へ」と進むと接続できます。
2番の画面は、Androidスマホのテザリング機能が「WPS(Wi-Fi Protected Setup:Wi-Fi設定を簡略化する技術)」の「プッシュボタン方式」に対応している場合に表示されます。この画面を表示した状態で、Androidスマホ側でプッシュボタンを押すと、自動的にパスワードが交換されて接続できるようになります。1番と同様に、パスワードを入力して次に進むこともできます。
3番の画面は、Androidスマホのテザリング機能がWPSの「PIN(暗証番号)方式」に対応している場合に表示されます。この方式でセットアップする場合、まずAndroidスマホ側で4ケタまたは8ケタの暗証番号を設定します。次に、その暗証番号をWindowsノートPC側にも入力します。すると、自動的に本来のパスワードがやりとりされ、接続できます。なお、1番と同じ方法でセットアップしたい場合は、下部に表示されている「セキュリティ キーを使用して接続」をクリック(タップ)しましょう。
いずれの方法でも、接続に成功すると、電波アイコンが電波強度を示す表示に変わります。
macOSが稼働するMacBookの場合、画面右上の電波アイコンをクリックするとSSIDが一覧で表示されます。ここからAndroidスマホのSSIDを選択すると、パスワードの入力画面が表示されるので、Androidスマホで設定したWi-Fiのパスワードを入力して「接続」をクリックします。接続に成功すると、電波アイコンが電波強度を示す表示に変わります。
なお、macOSではWPSを使った簡易設定には対応していません。
これで、Androidスマホを介してノートPCでもインターネットを楽しめます。テザリングを終了するには、以下の方法を取ります。
テザリング中は、通知が表示されます。テザリングの通知パネルをタップすれば、いつでもテザリングメニューにジャンプできます。
テザリング中はAndroidスマホのデータ通信量が増加することにも注意が必要です。WindowsノートPCの場合、OSがWindows 8.1/10であればAndroidスマホのSSIDを「従量制課金接続」に指定することで以下の通信を抑制できます。
Windows 8.1の場合は、チャームを表示して「設定」→「PC設定の変更」→「ネットワーク」→「接続」→AndroidスマホのSSIDをタップ(ダブルクリック)→「従量制課金接続として設定する」をオンにしましょう。
Windows 10の場合は、スタートメニューから「設定」(歯車のアイコン)→「ネットワークとインターネット共有」→「WiFi」→「既知のネットワークの管理」→AndroidスマホのSSIDをタップ(ダブルクリック)→「プロパティ」→「従量制課金接続」をオンにしましょう。
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