ネットワークカメラを持っていない方でも、スマートフォンをネットワークカメラ化するアプリが利用できる。ここではAndroid用アプリ「RTSP Camera Server」を使った場合について説明する。
RTSP Camera Serverは認証機能がなく、ネットワーク内に映像・音声が垂れ流しになる。盗撮カメラと化してしまわないよう、実際に運用する場合は認証機能を持つ同等のアプリを探す、撮影内容をよく吟味するなど十分注意してもらいたい。
RTSPはReal Time Streaming Protocolの略で、ストリーミングを制御するためのプロトコル。実際の映像・音声データは一般にRTP(Realtime Transport Protocol)が使用される。RTSP Camera ServerはRTSPとRTPを使用するので「RTP over RTSP (TCP)」を選択すればよい。
「新しいカメラの追加」画面にあるポートは設定画面にアクセスする場合のポートだが、RTSP Camera Serverでは利用できないのでそのままにしておく(空欄にはできない)。RTSPパスには「/camera」、RTSPポートは通常は554を使用するが、RTSP Camera Serverはデフォルトで「5554」を使用する(変更は可能)。使用されるカメラはRTSP Camera Serverで設定したものになるが、RTSPパスに「/front」を指定すればインカメラ、「/back」を指定すれば背面カメラが使用される。モデルに「Multiple RTP over RTSP (TCP)」を指定して、両方のカメラを個別チャネルとして設定することも可能だ。
「テスト」をクリックし、緑のチェックマークが出たらカメラが正常に接続できている。RTSP Camera Serverの場合、プレビュー画面は表示されないものの、ライブビュー、記録ともに正常にできるので問題はない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.