設定が完了したらライブビュー画面に切り替えてみよう。接続されているネットワークカメラの映像が表示されるはずだ。パンやフォーカスに対応しているモデルだと右側のコントローラで操作できる。その他、スナップショット撮影、音声のミュートなども操作可能だ。
録画した映像・音声データは再生画面で見ることができる。撮影した日、時間帯を選び、画面下部の再生ボタンを押すだけだ。再生速度は1/8倍から8倍まで設定できるので、短時間で確認することも可能だ。
さらに便利なのがスマート検索機能だ。録画済みの映像からチェックすべきポイント(時間帯)を検出してくれるので、目視で全時間帯をチェックする必要がなくなる。検索モードには動きがあったことを検出する「動き検出」、なにか物体が出現したことを検出する「異物検出」、逆になにかがなくなったことを検出する「遺失検出」がある。例えば、不在時になにかがなくなったり、逆になにかが置かれたりしたとき、それがいつ起きたのかをすばやく検索することができる。
なお、映像データはSurveillanceフォルダの下に1分単位で保存される。ストレージを食い尽くしてしまわないよう、保存する上限の日数やストレージサイズを指定しておこう。単に削除してしまうのではなく、1年以上経過したものは光学メディアなどにエクスポートしてしまう、というのも手だろう。
防犯という目的があるにしても、撮影された映像については取り扱いには注意が必要だ。家庭内での撮影だと家人にあらかじめ目的と撮影内容について同意を取っておくことも必要だし、屋外に向けて撮影する場合は隣家のプライバシー侵害にならないよう、設置方向や撮影範囲を十分検討すべきだろう。
また、設定が甘く、インターネットから誰でも見ることができる監視カメラも多数ある。トラブル対策として導入した監視カメラシステムによって、自他問わずプライバシーの漏えい問題を生んでしまうことがないよう、運用には十分注意を払ってほしい。
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