ゲーミング関連アイテムの変化も目を見張るものがある。ジャンル全体を通してみると、2015年秋に登場したサーマルティクのファン「Riing Fan」シリーズに代表される光モノの充実化が進み、マシン内部を魅せる意識が強化されたところがある。オリオスペックは「ニッチですが、水冷システムのハードチューブを曲げたり、電源ケーブルのスリーブを好みの色に付け替えたりする“加工系”のトレンドも見られます」と語る。
内部を魅せるニーズに対応するように、強化ガラスパネルを採用したPCケースが1万円台から選べるようになったほか、虹色の光るLEDを内蔵したゲーミングマザーボードのラインアップも増えいる。また、長大なグラフィックスカードの先端がたわまないように支持するステイが人気を得るなどの動きもみられた。
液晶ディスプレイもゲーミングタイプが目立っていた。3月初旬に、35型曲面パネルを採用した144HzレートのBenQ「XR3501」が税込み13万円前後で、34型曲面で100HzレートのASUSTeK製4Kモデル「ROG Swift PG348Q」が同22万円前後で立て続けに登場。8月下旬には、FreeSYNC対応のイーヤマ4k液晶「ProLite GB2888UHSU」が同6万円以下で売り出されている。
画面サイズや解像度、速度などで大きな進化が見られるが、なかでも重視されるのはリフレッシュレートや遅延の少なさを含む速度だという。パソコン工房 BUYMORE秋葉原店は「4Kでゲームするのはマシンスペックがモンスターになりますし、画面サイズは机上の大きさもあるのでそれぞれに制限があります。対して速度面は、シミュレーション系のゲームだと大抵重視されますし、強化が実感しやすい部分でもありますからね」と話していた。
2016年アキバまとめの後編では、ストレージの進化と値動きを中心に振り返りたい。
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