米Dellは1月5日(現地時間)、米ラスベガスで開催中のコンシューマーエレクトロニクスイベント「CES 2017」にて、ハイエンド液晶ディスプレイ「Dell UltraSharp 32 Ultra HD 8K Monitor(UP3218K)」を発表した。世界初となる32型(正確には31.5型)の8Kディスプレイだ。米国のDell.comで3月23日に発売する。直販価格は4999米ドルから。
フルHDの16枚分、4Kの4枚分となる8K(7680×4320ピクセル)の60Hz表示に対応したPC向けの31.5型ワイド液晶ディスプレイ。液晶パネルは3320万画素で構成され、画素密度は約280ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と高精細だ。視聴距離など利用環境に応じて、Windows上ではdpiスケーリング設定で拡大表示して利用することになる。
約10億色の表示に対応し、Adobe RGB、sRGB、Rec.709を100%、DCI-P3を98%、Rec.2020を80%再現できる広色域パネルを搭載。工場でカラーキャリブレーションを実施してから出荷、オプションでX-Riteのカラーセンサーに対応するなど、クリエイティブ用途をはじめとする業務利用を想定したカラーマネジメント機能も持つ。輝度は400cd/m2、コントラストは1300:1、視野角は上下/左右とも178度だ。
ボディーは9.7mmの狭額縁デザインを採用し、チルト、スイベル、高さ調整、画面の回転(ポートレート表示)が可能だ。
インタフェースはDisplayPort 1.3×2、音声出力、USB 3.0ハブ×4を備えている。8Kの60Hz表示にはDisplayPortケーブル2本での接続が必要となる(DisplayPort 1.3の仕様では、ケーブル1本で8Kの30Hz表示まで対応)。
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