今回登場したKaby Lake-SとIntel 200シリーズの組み合わせでは、対応OSが64bit版Windows 10のみとなる。これまでサポートされていたWindows 7/8.1、およびWindows 10の32bit版はデュアルブート環境でも使えなくなる公算が高い。Kaby Lake-SをIntel 100シリーズマザーに載せる場合でも事情はほぼ同じだ(Skylakeとの組み合わせに関しては、マザーベンダーが7/8.1や32bit版10のドライバを提供している)。
某ショップは「MicrosoftとIntelがサポートしていないだけなので、メーカーやサードパーティがドライバを用意してくれれば動かせないこともないでしょうが、いまのところは無理と考えたほうがいいかもしれません」と話す。実際、各店のマザーボード売り場やCPU売り場には、「Windows 7/8.1はサポートしません」といった注意書きが目立っている。
果断な対応だが、各ショップの反応は冷静だ。パソコンSHOPアークは「Skylakeの時点で64bit版Windows 10が完全に主流になっていましたから、そこまで大きな混乱はないですね。旧バージョンのOSの在庫具合を考えたりは必要ですけど。まあ、Windows XPの二の舞にはしたくないということなんでしょう」と語る。
Windows XPは2009年ころから市場在庫がなくなるウワサがあったが、サポート期限である2014年3月末に近づいてもスポット入荷が見られ、期限後もしばらくは存在感を保ち続けるなど、切り替わりには長い期間を要した。そうした事態を避ける方向に舵が切られているわけだ。
それでも7や8.1が使いたいという場合は、旧世代となったSkylakeやIntel 100シリーズの組み合わせ、あるいはX99マザーやAMD系で組むといった手段が残されているが、それも時間の問題という声が多い。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「2017年はWindows 7が終わる年になるかも。どうしても7や8.1が使いたいという場合は、いまのうちに保守パーツも含めて確保しておいたほうがいいでしょう」と話していた。
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