一太郎2017プレミアム、一太郎2017スーパープレミアムにはフォントワークス書体が10書体搭載されている。中でもマティスと筑紫明朝のバンドルに狂喜した人は多かったようだ。
マティスはアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のタイトルやテロップに使用され、庵野秀明監督が好んで使うことで有名になったフォント。文字だけでも絵に負けない存在感を持つ、太く力強い明朝体だ。
一方、筑紫明朝はやや右肩上がりで緊張感を持つ、幅広いシーンで利用できる正統派のフォント、筑紫Aオールド明朝はふところ(線に囲まれた空間)が狭く、ハネ・ハライが伸びやかで豊かな情感を漂わせるフォントと、誰でも目にしたことのあるような良質フォントがそろっている。
特に筑紫明朝はパッケージでの販売を行っておらず、利用するためには年間2万4000円(3年契約の場合)の利用費が必要なLETSに入会する必要がある。小説の本文や新聞など、比較的かっちりとした長文縦書きに適したフォントは意外に手に入りにくいので、これだけでも元が取れる、という人もいるかもしれない。なお、一太郎に付属するフォントはどれも他のアプリケーションでも利用できる。
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