さて、最初に行うベンチマークテストは、3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」だ。結果は、CPUで738(cb)、シングルコア時で160(cb)となった。ノートPCとしては非常に高い性能を有していることが分かる。
さらにシステムの総合性能を見るPC Mark 8の結果だ。結果はHomeが3448、Creativeが4396、Workが4774となった。全体的にな性能はミドルレンジクラスのデスクトップに匹敵するものとなっている。参考用にGPUをGeForce GTX 1050とIntel HD Graphics 630を自動選択するハイブリッドグラフィックスモードで、Creativeを計測している。結果は3790と低い数字になった。自動切り替えが対応しきれないアプリケーションでは、GPUを固定設定することが有効であることが分かる。
続いて3DMarkでの結果を見てみよう。このテストではGPUをGTX 1050に固定して測定を行っている。3DMarkの中でマルチGPUシステムなどの検証に使われるFire Strike系のテスト結果では、Fire Strike Extremeが2667、Fire Strikeが5559という結果になった。
最高解像度のFire Strike Ultraは標準設定では、グラフィックスメモリの関係でテストできない。ハイブリッドグラフィックスモードでは、Fire Strikeの結果は5538と若干低い数字になっている。DirectX 10相当のグラフィックス性能を計測するSky Diverでは16797、Cloud Gateが19905、Ice Stormが61201となっている。ゲーミングPC並みとはいかないものの、カジュアルゲーミングや画像編集ソフトの処理には十分対応できる性能がある。
次にゲームベンチであるファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを計測してみた。フルスクリーンのDirectX 11モード「最高品質」(解像度1920×1080ピクセル)という設定で、固定状態のスコアは6455で「とても快適」という結果になった。ゲーム用としてもまずまずの性能といえるだろう。
最後にストレージ性能のテストを行うCrystalDiskMarkの結果。本製品はシステムストレージにSSDを搭載している。接続方式はSerialATA 3.0だ。結果はシーケンシャルリードが550MB/秒、ライトが438.1MB/秒となった。BTOメニューでも搭載ストレージは明記されていないため変わる可能性はあるが、今回の試用機に搭載されていたのはWestern Digital製の「WDS240G1G0A」だった。SerialATA接続の中では高速な部類に入る製品である。なお、写真現像などを大量に行う場合は、NVMe対応ストレージをデータ用に搭載するのがおすすめだ。
本製品はDAIVシリーズの中ではローエンドからミドルレンジクラスに当たる。10万円台前半と比較的手の出しやすい価格で、コストパフォーマンスは高い。CPUやGPUに関しては、標準構成でも必要十分な性能を持つ。
BTOでカスタマイズするポイントとしては、メモリと追加ストレージをあげておきたい。特にクリエイター用途として本製品を使用する場合は、メモリを予算の範囲でできるだけ増設しておくことをおすすめする。16GBに増設した場合でも追加費用は8800円ほどですむ。また、写真を大量に現像するような用途や動画の編集で使う場合は、データ用の追加ストレージを確保しておくと重宝するはずだ。DAIVブランドに加わった14型の「DAIV-NG4500」シリーズは、クリエイター用途に向いているのはもちろん、BTOカスタマイズ前提のベースモデルとしても優れたノートPCと言える。
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