プレゼン戦国時代を勝ち残るために――新世代ポインタ「Spotlight」がすごいわーすごーい、キミはプレゼンが得意なポインタなんだね!(2/4 ページ)

» 2017年04月10日 14時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]

センサーとソフトウェアでレーザーポインタの問題を解決

 Spotlightの使い方は簡単だ。レーザーポインタのようにスクリーンを指せば、フォーカスしたい部分をハイライトしたり、ズームして強調することができる。

 その仕組みは加速度センサとジャイロセンサによって動きを検出し、専用ソフトウェア「Logicool Presentation」でポインタ周辺を強調表示して表示するというもの。PCからの出力自体を加工するため、スクリーンやディスプレイによって見えやすさが左右されることがない。

 そのため、前述の大スクリーンだけでなく、レーザーポインタの光点が乱反射されてしまうノングレア加工の液晶ディスプレイでも問題なく利用できる。もちろん、複数スクリーンにミラーリング表示した場合もすべてのスクリーンで同じように表示される。

 ロジクールは約10年前に、空中で使えるマウス「MX Air」を発売しているが、Spotlightはその機能を限定し、専用ソフトウェアとともにプレゼン用に特化、洗練した製品といった印象を受ける。手ブレが補正されるのも、キャリブレーション等が不要なのも同様だ。

空中で使えるマウス「MX Air」

 Spotlightは上部のボタンを押し続け始めたときのポジションを基準とした、相対的な向きでカーソルを操作する。そのため必ずしもスクリーンを向く必要はない。PCの外部ディスプレイを複製表示モードにしておけば、どこをポイントしているか、手元のPCを横目で確認しながら操作することも可能だ。聴衆の方を向いてプレゼンの主導を握りつつ、ジェスチャーによって資料のポイントに意識を向けさせる、というような演出も難しくない。

 ポインタによるフォーカスには、ポインタ周辺以外を暗く表示する強調表示、ポインタ周辺をルーペのようにズーム表示する拡大、円形を表示する円、の3種類がある。それぞれのモードに有効/無効を設定しておき、上部ボタンを2度押しして順次切り替えるようになっている。強調表示を使うと、ポインタ付近を強調するというよりは、それ以外を見えづらくするので、より意識を集中させることができる。表中の数字やグラフの特異点などを示すには拡大が有効だ。

 また、Spotlightの操作有効範囲は約20メートル。ハンズオンセミナーなど、受講者の席から操作する場合にも十分対応できる。

強調表示。ポインタ周辺以外が暗くなる

拡大。ポインタ周辺を虫眼鏡のようにズーム表示する

円。背景が白い場合にはやや見にくい

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