高耐久性マザー「TUF」シリーズを採用したゲーミングPC「G-GEAR GA7J-J91/ZT」の実力は?つよい(1/3 ページ)

» 2017年04月11日 18時15分 公開

ハイエンドの性能と高い拡張性を両立


 デスクトップPC向けの第7世代Core(開発コード名:Kaby Lake-S)が登場して以降、各メーカーから続々と搭載製品が登場している。一口にKaby Lake-Sといってもローエンドからハイエンドまでさまざまだが、新アーキテクチャを採用した製品で人気があるのはやはりフラッグシップモデルだろう。

 フラッグシップはメーカーの顔となる製品だけあって特色のあるパーツ構成の製品が多い。今回紹介する「G-GEAR GA7J-J91/ZT」(以下、GA7J-J91/ZT)もその1つ。高耐久性を誇るASUS製マザーボード「TUF」(The Ultimate Force)シリーズを採用したユニークな製品だ。

G-GEAR GA7J-J91/ZT

 GA7J-J91/ZTは、ツクモのゲーミングPCブランド「G-GEAR」シリーズの最新モデル。PCゲーマーの要求に合わせた拡張が行えるミドルタワータイプのデスクトップPCで、CPUにKaby Lake-Sを搭載し、チップセットにIntel Z270 ExpressベースのASUS TUF Z270 MARK 2を採用しているのが最大の特徴だ。また、メモリに関してもKaby Lake-Sに合わせて高速なDDR4-2400対応のものが8GB搭載され、さらにグラフィックスカードもGeForce GTX 1080と、高性能なパーツで固められている。

 なお、評価機はベースモデルのG-GEAR GA7J-J91/ZTから一部仕様を変更したカスタムモデルとなっている。変更点は、標準のCore i7-7700から動作倍率のロックが解除されているCore i7-7700Kに変わっているほか、システム側のSSDが標準の240GBから480GB(SanDisk UltraII)に増量され、データドライブも標準の1TB HDDからWestern Digitalの2TB HDD「WD Blue WD20EZRZ-RT」になっている。また、CPUクーラーが大型かつ静音タイプのものに変更され、電源の容量がベースモデルの500Wから650Wになるなどの違いがある。

 それでは具体的に本体回りからチェックしていこう。PCケースは同社製品ではおなじみの「69JD」。本体サイズは190(幅)×475(奥行き)×435(高さ)mm。最近では利用頻度の少なくなった5インチベイ・フロントベイを2個に押さえたことで、ミドルタワーとしては高さが抑えられているのが特徴だ。

本体前面/背面

 フロントベイはこのほかに3.5インチが1個用意されている。インタフェースやスイッチ類などは本体中央部にまとめられている。インタフェースは、USB 3.0×2、ヘッドフォンにマイク端子、電源LEDやアクセスランプ、そして電源スイッチが並ぶ。

 フロントパネルは天板まで一体に見えるようなデザインで、本体内部へのアクセスは手回しネジを外すだけで行うことができる。天板部に見える3本の棒はゴム製になっており、この部分に物を載せても滑りにくい。スマートフォンなどを上に載せて充電するといった運用を想定した設計なのだろう。

 タワータイプなので内部は非常に余裕がある。内蔵ドライブベイは3.5インチが3基、2.5インチが4基と余裕があるもの。2.5インチドライブにはシステムドライブ用のSSD「SanDisk UltraII 480GB」が、3.5インチベイにはデータストレージ用に「WD20EZRZ-RT」が装着されている。

本体左側面。拡張性は非常に高い

 5インチベイも含めてほとんどのドライブは工具なしで取り付け・取り外しができる構造だ。ファンはフロントとリアに12cm角のものが1つずつ。天板部のファン取り付けスペースは用意されていない。前述したようにここで紹介する評価機は、CPUクーラーがオプションのものに変わっている。使用されているのはCoolerMaster製のサイドフロー型「RR-212X-20PM-J1」。ファンは12cm角で回転数は600rpm〜2000rpmまでの可変タイプで低負荷時はとても静かだ。ケースのレイアウト上は奥行き30cmクラスのグラフィックスカードも取り付けられる余裕がある。

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