静音を極めたRyzen搭載スペシャルマシン「Silent-Master Pro B350A」(2/3 ページ)

» 2017年05月16日 10時00分 公開
[ITmedia]
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こだわりのNochua製CPUクーラーを採用

 Silent-Master Pro B350Aならではのこだわりポイントの1つが、Ryzenを冷却するCPUクーラーにNoctua製の「NH-U12S」を採用していることだ。Noctuaはオーストリアに本拠を置く冷却パーツブランドで、その製品の冷却能力、冷却効率の高さは世界中のマニア、オーバークロッカーから強く支持されている。

 サイコムはかねてよりこのNoctuaの製品を重用しているが、最近それ以外のところでよく耳にするようになった。というのも、AMDのレビュワー用評価キットにも、この「NH-U12S」の市販品「NH-U12S SE-AM4」が採用されたためだ。AMDもその実力を高く買っているということでもあるだろう。

 NH-U12Sは、スリムなサイドフロータイプのクーラーで、ニッケルメッキ加工が施された6mm径の銅製ヒートパイプを5本使った贅沢な構造だ。冷却ファンには静圧の高い12cmファン「NF-F12 PWM」(回転速度可変)を採用し、Ryzenを静音かつ確実に冷却できる。BTOではより大型のファンを備えたNH-U14Sも選ぶことができる。

CPUクーラーにはNoctuaの「NH-U12S」を採用する。その実力は折り紙付きだ。素材の良さ、工作精度の高さに裏付けられたデザインも上質感が漂う

遮音性の高い静音PCケースをこだわりのカスタマイズ

 もう1つの大きなこだわりポイントがPCケースだ。ベースとなる「Antec P100」は、単体で市販されている。前面下部から背面へかけてスムースなエアフロー経路を確保するとともにサイドカバーとトップカバーに吸音材を装着。さらに吸音材を貼り付けたフロントドアを装備しており、静音性と冷却性能を両立できる製品として定評がある。

 サイコムではこれをそのまま使うのではなく、さらに高いレベルで静音性と冷却性能を両立するべく、標準の搭載ファンをNoctua製に変更するカスタマイズを行なっている。

 P100市販品のファンは、前面と背面ともに12cm角のファン(1100rpm/700rpm切り替え)だが、Silent-Master Pro B350Aでは前面に14cm角の大口径ファン「F-A14 ULN」、背面に12cm角ファン「Noctua NF-S12A ULN」を搭載している。回転速度はいずれも800rpmと低速で動作音はきわめて低く、耳を至近距離まで近づけないと分からないレベルだ。

PCケースにはAntec P100を採用。天面部、サイドカバーに吸音材を貼っているほか、吸音材を貼ったフロントドアを装備しており、内部の音を外部に漏らさない

P100標準のケースファンをフロント/リアともNoctua製に変更している。フロントファンは標準の12cm角から14cm角に大口径化し、エアフローを強化している

本体底部には振動を抑えるラバー製インシュレータを装備。吸気口には防じんフィルタがあり、ホコリ除去などのメンテナンスも容易だ

厳選したセミファンレス静音グラフィックスカードを採用

 グラフィックスカードにも静音性のこだわりが強く反映されている。サイコムが究極の静音を実現するために厳選した標準カードは、ASUSTeKの「STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」だ。

 GeForce GTX 1050 Tiは、NVIDIAのPascalアーキテクチャを採用したミドルレンジのGPU。Pascal世代の中でも新しい14nm FinFETプロセスルールで製造されていることもあり、GPUは前世代までに比べて性能、電力効率ともに前世代ジャンプアップしており、本格的なゲームタイトルをフルHD解像度で快適にプレイできるパフォーマンスと省電力を両立している。

 STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMINGは、独自設計の放熱効率の良いGPUクーラーを搭載することで、GPUコアをオーバークロックしてGeForce GTX 1050 Tiのパフォーマンスをより引き出すとともに、高温時以外ファンを停止する凖ファンレス仕様としている。アイドル時や低負荷時はファンが回転しないため当然静音であるが、GPUクーラーの性能が良いためか、ファンが回転する高負荷時でも静かなのが印象的。さすがにサイコムが厳選したというだけある製品だ。

サイコムが究極の静音を実現するために厳選した結果、グラフィックスカードにはASUSTeKの「STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMING」を採用。準ファンレス仕様であることに加えて、高負荷時でも高いレベルの静音性を誇る

GeForce GTX 1050 Tiの標準のGPUコアクロックは1290MHz、ブーストクロックは1392MHzだが、STRIX-GTX1050TI-O4G-GAMINGでは、それぞれ1379MHz、1493MHzへとオーバークロックされている。なお、BTOでは豊富な選択肢が選べる。GPU名だけでなく、ASUSTeKのSTRIX、MSIのGamingなど、ブランドや製品名を指定することが可能だ

システムを支える高品質、高変換効率、セミファンレスの電源ユニット

 電源ユニットもやはりサイコムのこだわりポイントの1つ。電源ユニットは、システムの長期的な安定性、耐久性を支える重要部品であると同時に、PCの大きな熱源であり、騒音源の1つでもあるため、究極の静音を実現するには欠かせないピースといえる。

 サイコムが標準として選んだのは、Corsair RM650xだ。「80PLUS GOLD」認証を取得した高変換効率の650ワット電源だ。変換効率が高いということは電源自体の発熱が低いということを意味しており、基本設計レベルで静音性に有利だ。

 さらに、専用設計のライフルベアリングを採用した135mmファンを適切に制御し、セミファンレス運用(Zero RPM Fan Mode)することにより、高い放熱能力と高いレベルの静音性を実現している。

 過電圧や過電流、過負荷など運用時のリスクに備えた各種保護回路を完備するほか、すべてのコンデンサに日本メーカー製の105℃コンデンサを採用するなど、品質、長期耐久性に優れる点も見逃せない。

 BTOでのカスタマイズも可能。同シリーズの750ワットモデルや850ワットモデルのほか、より変換効率が高い80 PLUS PLATINUM対応モデル含め、多数の選択肢が用意されており、ブランド名/型番まで指定して選択が可能だ。

電源ユニットはCorsair RM650x。80PLUS GOLD認証取得の高効率に加えて、専用設計の135mmファンにより高レベルの静音性を実現。セミファンレス仕様(Zero RPM Fan Mode)のため、温度が上がらない限りファンは回転しない

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提供:株式会社サイコム
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年5月29日