1台で2台分にも3台分にも 多機能NAS「DS1817+」を仮想化基盤として活用する(2/3 ページ)

» 2017年08月09日 10時00分 公開
[PR/ITmedia]
PR

ディスクイメージから仮想マシンを構築

 次に構築済みのディスクイメージから仮想マシンを作成する方法を紹介する。ここではDSM、つまり、DiskStationの仮想マシンを作ることにしよう。これによって1台のDiskStationが仮想的に複数のDiskStationとして見えるようになり、NASのマルチテナント化、つまり、部署ごとに管理者を立て、互いに独立した管理を行える。

 大本のDS1817+には部署ごとの管理者を一般ユーザとして登録しつつ、仮想DiskStationの電源オン・オフ・再起動などの操作を許可するようにすれば部署ごとに管理者が再起動をかけることも可能だ。

 なお、仮想化されたDSMにはディスクや電源、LEDなどのハードウェアの管理機能はない。RAIDなどは大本のDiskStationが管理し、その上の仮想的なボリュームが各仮想DiskStationに割り当てられる格好だ。そのため、ディスク故障による縮退運用などの場合は仮想DiskStationからは異常には見えない。

DSMイメージはSynologyからダウンロード。分かりやすい名前を付けて「次へ」をクリック

ストレージの場所を選択すればダウンロードが開始する。ファイルサイズは880メガバイト程度だ

仮想マシンから「作成」をクリック。今度は「システムイメージで仮想マシンを作成」を選択する

システムイメージにDSMイメージを指定。仮想ディスクは共有フォルダなどに使われるストレージも含む

仮想DiskStationの電源オン・オフ・再起動ができるユーザを指定する。実際にはここで特定の一般ユーザに割り当てるとよい

CPU・メモリを使用するホストを選択して起動

状態が「実行中」になったら「接続」からIPアドレスを選択

新しいウィンドウで仮想DiskStationのDSMが開く

仮想DiskStation側のストレージマネージャにはディスクグループやHDD/SSD、ホットスペア、SSDキャッシュなどのハードウェアよりのメニューはない。コントロールパネルでも同様だ

 仮想マシンは、利用する側からは物理的なマシンと変わりないが、大本のDiskStationから見るとプログラムとデータに過ぎない。そのため、仮想マシンもデータ同様、配布、複写、移動することができる。Virutal Machine Managerでもある瞬間のディスクイメージをそのまま保存するスナップショット、仮想マシンの複製、エクスポートなどをサポートしている。パッチ適用など、システムに変更を加える前にスナップショットを取っておけば、不具合が出た場合にも簡単に戻すことができる。定期的に取得するように指定しておけば、定期バックアップとして利用可能だ。

Virtual Machine Manager>スナップショットの仮想マシンタブからスナップショット>スナップショットの撮影を選択

仮想マシンにqemu-guest-agentをインストールすればオンラインのままスナップショットをとることができる。ロックにチェックを入れておくと取得したスナップショットを不用意に上書きしたり、消してしまうことを防げる

例えば……つい手が滑ってこんなコマンドを打ってしまうと……

システムが正常に動作しなくなってしまった。しかし、スナップショットがあれば大丈夫。仮想マシンを強制シャットダウンしてから、

スナップショット>スナップショット リストから取得済みのスナップショットを選択、操作から「インプレース復元」を選択

あっという間に元通り

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


提供:Synology Inc.
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年8月15日