Socket AM4対応APUが登場！ ……も、続くAMDの混乱劇：古田雄介のアキバPickUp！（2/4 ページ）

[古田雄介＆ITmedia アキバ取材班，ITmedia]

Radeon RX VEGA 56カードも登場！ そしてこっちも価格改定騒動

　AMDからはハイエンドGPU「Radeon RX VEGA 56」を搭載したカードが8月末から出回っている。当初の税込み価格は7万円強だったが、週末に発売となったMSI「RADEON RX VEGA 56 8G」がその翌日に約5000円値下がりしたのをきっかけに、他メーカーのモデルも同6万6000円前後にプライスダウンしている。Ryzen Threadripper上位と同じく、こちらも現場を混乱させている様子だ。

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MSI「RADEON RX VEGA 56 8G」

　Radeon RX VEGA 56は8月21日に登場したRX VEGA 64の下位に位置するモデルで、HBM2メモリを8GB積んでおり、リファレンスのコアクロックは標準1156MHz/ブースト1471MHzとなる。出回っているのは空冷タイプのリファレンスデザインのみだ。

　発売当初は空冷モデルが税込み8万円弱となるRX VEGA 64カードの値差が少なかったこともあり、大きく売れたと語るショップは皆無だった。価格改定により今後どうなるか注目したいところだ。ただ、度重なるAMD関連の妙な価格改定に不安の声も広がっている。

　某ショップは「Ryzen Threadripperも今回も価格改定を主導したのは、国内代理店とももっと上とも言われています。いずれにしろかなり根本のところで生じたブレが現場を混乱させているのは確かですね。こういうことが続けば、どんなに良い製品を作っても警戒されてしまう。せっかく好調なのに、こんなことを続けていたら本当に自滅しちゃいますよ」と憤りを隠さない。