── 森さんは何を担当していますか?
森 プロジェクトリーダーと、シャシー班のカウル・エアロ担当ですね。
── 設計にはパソコンを利用しているかと思いますが、具体的にどんなソフトを使っていますか?
森 「SOLIDWORKS」というCADソフトです。学校の授業で教えてもらうわけではないので、先輩に聞いたり、YouTubeを見たりして使い方を覚えています。例えば、自分の担当しているエアロでは、翼の位置関係でだいぶ効率が変わるため、設計した上でその流体解析をかけたりします。ほかには、強度解析もよくやっていて、やっぱり部品は軽い方がスピードが速くなるので、強度解析を回して、ここに応力が集中して折れそうだから形状を変えようとか。
── 流体解析などのシミュレーションにはパソコンにかなり高い処理能力が求められそうですが。
森 はい。あまり性能が低いと作業がはかどらない問題があります。以前は、校内に落ちていたスペックもよく分からないパソコンを使っていたので、例えば、流体解析を回したりすると、終了時間まで1、2日と出た上で、実際に待っても終わってなかったりとか、そういうのがザラにあって困っていました。
そこで仕方なく私物の15インチMacBook Proで解析を行っていたのですが、やはり上位を目指してものづくりに真剣に取り組むのであれば、チームワークではカバーできない部分、ここでは設計やシミュレーションを効率的にこなせる環境も重要です。そんな折、私たちのプロジェクトを知ったTSUKUMO様が「学生のものづくりを支援したい」とおっしゃってくださいまして、スポンサーとしてG-GEARをご提供いただきました。
私物のノートもスペックにはわりと自信があったんですが、もう全然速くて、今回導入したG-GEARのほうが作業時間を15分ぐらい短縮できます。なにせ年に100回ぐらい解析を回すので、単純に考えると1500分時間が浮くわけです。
── それは大きい!
森 レンダリングでも、光のシミュレーションなどに凝って見栄えよくでき上がるので、部のFacebookページに掲載するのにもぴったりです。G-GEARの宣伝みたいですが(笑)。でも本当に使っててすごく効率が上がったと実感しています。今、だいたい3カ月使っていますが、人生でここまでハイスペックなPCを使ったことがなかったので、こんなにサクサク動くし、高い負荷でも動作音が気にならないし、とても感動しました。
── いい話ですね。ちなみに、「学生フォーミュラ」に関わっていて一番感動するのはどんなときですか?
森 こうやってみんなで作り上げた車が初めて動く瞬間ですね。カウルや装飾は何もついてない状態のテスト走行でも、自分たちが設計して、作ったものが動くというのは感動します。もっといえば、自分が設計した部品は外注企業にお願いして製作されて届くのですが、実際のモノとして出来上がった部品を見た瞬間も「わー」となります。
── 今年は優勝も実現できそうですか?
森 もちろん優勝を目指していますが、まずは6位からの表彰台に乗ることが1つの目標です。個人的な目標としては、見た目と性能の両方で過去最高のマシンを作りたい気持ちで続けて来ました。9月5日からの大会ではG-GEARの強力なサポートを受けてベストを尽くしますので、ぜひ注目していただけるとうれしいです。
TUS Formula Racingで採用されたG-GEARのスペック | |
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CPU | Intel Core i7-7700K(4.2GHz/最大4.5GHz) |
マザーボード | ASUS製 TUF/Z270/MARK2 |
メモリ | 16GB(8GB×2) PC4-19200 |
グラフィックス | Quadro P5000 |
ストレージ | 480GB SSD |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
ケース | G-GEAR ATXミドルタワーゲーミングケース(69JD) |
電源ユニット | CWT製 650W(80PLUS BRONZE認証) |
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提供:株式会社Project White
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月20日