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» 2017年09月08日 10時00分 公開

Synologyの市場参入で変わるルーターの常識 新世代ルーター「RT2600ac」(活用編) (1/3)

前編ではSynologyの無線LANルーター、RT2600acの導入までを解説した。後編では具体的な活用方法を紹介する。

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RT2600acの基本的な設定

 SRMの設定でメインになるのはネットワークセンターとコントロールパネルだ。ネットワークセンターは無線LANルーターのネットワーク機能の設定、コントロールパネルはRT2600acそのものやNAS機能の設定を行う。

 RT2600acをワイヤレスルーターモードで使用する場合、最初に確認すべきところはMTUの設定だ。MTUはネットワークにおいて1フレームで送信できるデータの最大値のことを指すが、プロバイダが受け入れる値よりも大きなフレームを送ってもネットワーク側で破棄されてしまう。その結果、サイトによって通信できなかったり、一部分だけ抜けてしまう、といった不安定な状態になる。

 RT2600acでは一般的なPPPoEの1492バイトがデフォルトで設定されているが、NTT東日本フレッツ光では1454バイト、NTT西日本光プレミアムだと1438バイトと、プロバイダによって差異がある。必ず適切なMTUを確認し、設定しておこう。

ネットワークセンター>インターネットの接続タブでMTU値を設定する。MRU値も同じ値でよい

適切なMTUはプロバイダのFAQなどに記載されている

 また、工場出荷時にはタイムゾーンがGMT+08:00になっている。コントロールパネル>システムの地域のオプションタブでタイムゾーンをGMT+09:00 Tokyo, Osaka, Sapporoに設定しておこう。

タイムゾーンはGMT+09:00 Tokyo, Osaka, Sapporoに変更しておく

RT2600acの便利な機能

 RT2600acのOSであるSRMはLinuxをベースとした独自OSであり、さまざまな機能を簡単に設定することができるようになっている。むしろ、この使いやすいUIがあるからこそ、ユーザーにさまざまな設定・機能を開放できた、と言ってもいい。

 ここではRT2600acの便利な機能・設定をいくつか紹介する。

1、スマート接続

 前編のインストール時にSSIDを1つしか設定しなかったことに気づかれた方もいるだろう。RT2600acは2.4GHz/5GHz両用の無線LANルーターであり、通常であればSSIDも2つ設定する。これは状況に応じてクライアントごとに2.4GHz/5GHzを自動選択して接続するスマート接続がデフォルトで有効になっているためだ。

 スマート接続はネットワークセンター>ワイヤレスのWi-Fiタブでオン/オフすることができる。明示的に接続先を指定したい場合にはオフにしておこう。

スマート接続は2.4GHz/5GHzを同一SSIDで接続可能にする機能。状況に応じて自動選択される

2、トラフィックコントロール

 トラフィックコントロールではデバイスごと、サービスごとに通信速度をコントロールすることが可能だ。指定できるのはアップロード/ダウンロードごとの保証された帯域と最大帯域。インターネット回線速度の範囲内で保証された帯域〜最大帯域を指定したデバイスに割り当てるようになり、他のデバイスによって帯域を占有されずに済む。

 だが、複数のデバイスに保証された帯域を設定すると、その合計がインターネット回線速度を上回ってしまうこともある。その場合は高優先度が付けられた順に条件を満たすよう割り振られる。

トラフィックコントロールのない状態でfast.comで速度測定をしたところ。70Mbpsと表示されている

トラフィックコントロールで2000KB/秒(=16Mbps)に制限

速度が16Mbpsで頭打ちとなり、計測結果は14Mbpsに

3、通知

 RT2600acから各種エラーなどを電子メールで受け取るにはコントロールパネル>通知の電子メールタブから設定を行う。

 電子メールの送信にはGmailやYahoo!などのフリーメールサービスが利用できるので、送信専用に一つアカウントを作成して使うとよいだろう。

コントロールパネル>通知の電子メールタブから設定する。RT2600acから送信されるメールの件名には「対象接頭辞」が付くので、分かりやすいものを指定しておこう

通知内容はコントロールパネル>通知の詳細タブで設定。通知の内容はかなり多い

4、レポート

 ネットワークトラフィックレポートを日次や週次など、定期的に自動作成することもできる。適切なトラフィックコントロールの設定を見つけるためや、異常通信やボトルネックの発見などに役立つはずだ。

ネットワークセンター>トラフィックコントロールのレポートタブでレポートタスクを作成する

レポートの元となるデータ収集はモニタタブで設定。「トラフィック分析を記録」にチェックを入れ、最大保存量を設定。アプリケーション検出、閲覧済みウェブページを保存などにチェックを入れるとより詳細な分析が可能になる

レポートの例。統計期間中のトラフィックの概要、デバイス、イベントなどが一覧できる

「閲覧済みウェブページを保存」にチェックを入れておくと、どこにあるサーバと通信したかも分析できる

5、ペアレンタルコントロール

 RT2600acのペアレンタルコントロールはデバイスごとにインターネットの利用そのものを許可する時間、閲覧できるウェブサイト、セーフサーチの設定ができる。

 閲覧できるウェブサイトの設定はさらに細かく指定でき、管理者自身が許可したWebサイトのみアクセスできるようにするホワイトリストの他、マルウェアやフィッシングサイトなど、悪意あるサイトのアクセスをブロックするベーシック、アダルトやギャンブルなど未成年を対象としていないサイトを一括でブロックする保護、カテゴリ単位でブロック対象を指定するカスタムから選択することができる。特にベーシックはセキュリティの強化につながるので、ペアレンタルコントロールが不要な環境でもデフォルトポリシーに設定しておくとよいだろう。

ペアレンタルコントロールはネットワークセンター>パレンタルコントロールから設定する

インターネットを利用できない時間は曜日ごとに指定可能

ブロックするウェブサイトをカテゴリで指定することもできる

ペアレンタルコントロールのカテゴリソースは仏トゥールーズ第1キャピトル大学が提供するBlacklists UT1

セーフ検索を有効にするとセーフサーチがオンになる

6、NAS機能

 RT2600acにSDカードやUSBストレージを接続し、ファイルサービスを有効にすると、それらをネットワーク経由で読み込みと書き込みできるようになる。SMB/CIFS、AFP、NFS、WebDAV、FTPなどに対応しているのでOSを選ばない。

USBポートにフラッシュメモリを接続し、コントロールパネル>ファイルサービスのWin/Macタブでファイルサービスを有効にする

WindowsのエクスプローラーからRT2600acに接続したフラッシュメモリが共有フォルダとして見えるようになる

 そのほかにもゲストネットワーク機能や各種セキュリティ設定など、設定・利用可能な項目は多岐にわたる。ヘルプも充実しているので、やりたいことで検索してみると目当ての機能が見つかるかもしれない。

ヘルプも充実

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月14日