64層3D NANDをいち早く採用! SSDなら「WD Blue」で間違いなし(1/2 ページ)

HDDのリーディングカンパニーとして知られるWDは、コンシューマー向けで初めて64層3D NAND技術を採用。容量が2TBに到達する最新SSDを投入した。詳しく見ていこう。

» 2017年09月06日 10時00分 公開
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SSDに対する大容量化ニーズが高まる

HDDで知られるWDから「WD Blue」ブランドのSSDが登場

 NANDフラッシュメモリにデータを記録するSSD(Solid State Drive)は、今やHDD(HardDisk Drive)に代わり、PC向けストレージの主流だ。SSDは電圧を操作するだけで読み書きできるため、高速で動作音がせず、衝撃や振動にも強い特性がある。OSをインストールするシステムドライブにSSDを導入すれば、サクサクと快適な操作が実現できる。

 ストレージとしてはドライブあたりの容量が少なく、HDDに比べて高価でもあるが、ストレージ性能が使用感に直結するシステムドライブは高性能なSSD、容量が必要な保存や管理用にはHDDを使うなど、ストレージを適材適所で使い分ける運用方法も定着している。

 ただし、SSDの普及が進むにつれて、ストレージシステムに占めるSSDを増やしたいというニーズも高まっている。また、個人が扱うデータは増加の一途だ。デジタルカメラ/ビデオカメラの高画素化は止まらず、配信されるコンテンツもHDからフルHD(2K)、さらに4Kへと高解像度化している。SSDも必然的に、これまでよりも大容量が必要になってきている。

SSDの普及に伴い、システムドライブはSSD、データの保存/管理用には大容量で低コストのHDDと、適材適所の運用が定着している

3D NANDはSSD大容量化の大ブレイクスルー

 半導体部品であるNANDフラッシュメモリはプロセスルールを微細化することで大容量化を続けてきたが、プロセスルールの微細化は限界に近づいている。というのも、微細化によってデータを記録するメモリセル1つのサイズがあまりにも小さくなってしまったため、メモリセル間の電気的な干渉が大きな課題となっているからだ。書き込み手順の複雑化、コントローラの高度な最適化によって性能と耐久性を確保してきたが、それもかなり限界に近い。

 そこで、大容量化のブレイクスルーとして注目されているのが、3D NANDだ。従来のNANDフラッシュメモリ(プレーナ型)がメモリセルを平面方向に並べているのに対し、3D NANDではさらに垂直方向へも作りこむ。メモリセルの上にメモリセルを重ねるわけである。メモリセルの層は最新では96層(実用化レベルでは64層)に達しており、単純計算で1層の96倍の容量が得られることになる。そのため、極端なプロセス微細化をせずに大容量化を進めることができる。

WDはフラッシュメモリの大容量化を実現する3D NAND技術をクライアントSSDでいち早く採用した。大容量化を可能にするだけでなく、性能、電力、耐久性においても特性上の利点がある

 ちなみに、誤解されやすいのだが、3D NAND技術は半導体のダイ(チップ)を積ねて1つのチップパッケージに収める(これはこれで以前から大容量化アプローチの1つとして実用化されている)わけではなく、半導体ダイそのものに多数のメモリセル層を作り込む。これを製造するには高度な技術と大規模な設備投資が必要で、メーカーは限られている。

 極端な微細化をせずに大容量を実現できる3D NANDフラッシュメモリには、大容量のほかにも、コントローラの処理がシンプルですむため相対的に高性能かつ省電力、さらに耐久性にも有利であるなど、特性上のメリットがある。

WDから64層3D NANDフラッシュメモリを採用した最新SSDが登場

 SSD市場で大容量ニーズが高まり、中でも3D NANDフラッシュメモリへ注目が集まる中、WDから3D NANDフラッシュを搭載した新製品「WD Blue 3D NAND SATA SSD」が登場した。コンシューマー向け製品としては、いちはやく最新の64層3D NANDを採用しており、最大2TBの大容量を実現している。

WD Blue 3D NAND SATA SSDの2TBモデル(WDS200T2B0A)。シンプルなブルーとホワイトのラベルが好印象だ

裏面も実にシンプル。ボディは金属製だ

 基本スペックについては、Serial ATAインタフェースだけに目立たないが、Serial ATAの製品としてはトップクラスだ。先代の「WD Blue SATA SSD」に比べると、シーケンシャルリード/ライト、ランダムリード/ライト、いずれの値も向上している。CrystalDiskMark 5.2.2のスコアも、公称値どおりのスコアが出ている。

 また、先代と比べると、消費電力も低くなっている。特に書き込み時には大きく下がっているが、これは3D NANDフラッシュメモリを採用している恩恵と思われる。

WD Blue 3D NAND SATA SSD
容量 2TB 1TB 500GB 250GB
2.5インチ/7mm WDS200T2B0A WDS100T1B0A WDS500G2B0A WDS250G2B0A
M.2 WDS200T2B0B WDS100T1B0B WDS500G2B0B WDS250G2B0B
2.5インチ/M.2 Serial ATA 6Gb/s Serial ATA 6Gb/s Serial ATA 6Gb/s Serial ATA 6Gb/s
パフォーマンス
シーケンシャルリード 560MB/s 560MB/s 560MB/s 550MB/s
シーケンシャルライト 530MB/s 530MB/s 530MB/s 525MB/s
ランダムリード 95000IOPS 95000IOPS 95000IOPS 95000IOPS
ランダムライト 84000IOPS 84000IOPS 84000IOPS 81000IOPS
消費電力
平均 60mW 60mW 52mW 52mW
リード時最大 3W 2.55W 2.05W 2.2W
ライト時最大 3.8W 3.75W 3.35W 2.25W
休止状態 56mW 56mW 56mW 56mW
DEVSP時 5〜12mW 5〜12mW 5〜7mW 5〜7mW
信頼性/保証
耐久性(TBW) 500TBW 400TBW 200TBW 100TBW
MTTF 最大175万時間 最大175万時間 最大175万時間 最大175万時間
保証期間 3年間 3年間 3年間 3年間

CrystalDiskMark 5.2.2のスコア。公称値よりも少し良いスコアだ

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年9月12日