クリエイティブ系やマルチメディア系の処理で圧倒的な性能を誇るIntel最新のメニーコア「Core X」を採用するモデルが「DAIV」ブランドに登場。その実力を検証しよう。
マウスコンピューターが展開するクリエイター向けのPCブランド「DAIV」に、Intelの最新メニーコアCPU「Core X」を搭載したモデル「DAIV-DGX750」シリーズが加わった。
制作現場のクリエイターの声を参考に開発されたというDAIVシリーズ独自の特徴に加え、最高10コア20スレッドの最新CPU、最大128GBのメモリといったハイスペックを搭載。さらに高い冷却性能を備えることで安定して使える環境を提供し、クリエイターの創造力を強力に支援するのが狙いだ。その実力はどのようなものなのか、じっくり検証していこう。
DAIV-DGX750シリーズは、Intelが2017年7月から展開するウルトラハイエンドブランド「Core X」(開発コード名=Skylake-X)を搭載する。通常のハイエンドとの違いは4コアを超える「メニーコア」モデルをラインアップしている点だ。
DAIV-DGX750では、10コア20スレッドのCore i9-7900Xを搭載可能。メニーコアCPUはマルチスレッド性能に優れ、CGレンダリング、ビデオ編集、写真編集といったクリエイティブ、マルチメディア系の処理では絶大なパフォーマンスを発揮する。そのパフォーマンスは通常のハイエンドCPU(4コア8スレッドが一般的)とは次元の違うレベルで、まさにクリエイター向けPCにはぴったりのCPUといえる。
マザーボードには、Core Xと同時発表のX299チップセットを搭載した最新仕様のマザーボードを採用。PCI Express 3.0 x4に対応した高速M.2ソケットやType-CとType-A両方のUSB 3.1ポートを搭載するなど、最新世代の装備をしっかりと備えている。
メニーコアCPUは高性能な一方、コアのぶんだけ発熱も高く、高い放熱性能が必要だ。物理10コアともなると、温度はかなり高くなる。
さらに、メニーコアが性能に直結するクリエイティブ系のアプリケーションは、CPUの全部のコアを有効に使えるため、かかる負荷も大きい。クリエイターが業務で使うとなると、長時間稼働を前提に考えなければならないため、必要な放熱性能のレベルはさらに高くなる。
IntelのCPUは、Turbo Boostにより、高負荷時のみ温度や電力が安全な範囲でクロックを上げて高速に処理することができるが、放熱が不十分だとこれがうまく機能せず、本来の性能が出せなくなる。ひどい場合にはサーマルスロットリング(過熱による故障予防のためにクロックを下げたり、デューティサイクルを下げる機能)が発生してしまう場合もある。放熱が不十分だと、せっかくのメニーコアも意味がない。
本製品はその点に配慮し、10コアのCore i9-7900X搭載モデルに関しては、水冷クーラーを標準で導入し、CPU温度の安定化を図っている。水冷では、熱伝導率が空気の20倍以上ある水(冷却液)を使って急速に熱を移動できること、そして、チューブによって移動経路を指定できることから、より強力で、かつ効率的な冷却が可能。さらにファンを高速回転させてエアフローを作り出し排熱する空冷とは異なり、背面側のラジエーターとケースファンで放熱を行う水冷は、動作音の低減にも貢献している。発熱の高いCPUを高負荷で長時間利用するクリエイターにとっては実に心強い仕様だ。
グラフィックス機能は、クリエイティブアプリケーションで実績の高いNVIDIA製GPUを採用。ベースモデルによって異なるが、評価機である「DAIV-DGX750H2-SH5」は、NVIDIA GPUの中でもトップエンドのGeForce GTX 1080 Ti(11GB)を搭載する。強力な3D描画性能をもち、NVIDIA CUDA、Open CLなどを利用したGPUアクセラレーションも快適に利用できる。また、8KコンテンツやVRコンテンツの制作環境向けに、GeForce GTX 1080TiやGeForce GTX 1080を2基搭載したSLI構成のベースモデルも用意されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:株式会社マウスコンピューター
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年10月10日