CPU性能もゲーム性能もアップ!! Coffee Lake-Sの第8世代Core i7/5を検証するメインストリームに6コアの選択肢(6/6 ページ)

» 2017年10月06日 01時00分 公開
[石川ひさよしITmedia]
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性能は十分以上、ただし発売はしばらく先の話……


 Intelが自信を示していたように、Core i7-8700Kを前世代の最上位であるCore i7-7700Kと比較しても性能向上が期待できることはベンチマークの結果から確かめられた。特にゲームにおいては実際のフレームレートにも反映されており、ここを少しでも稼ぎたいという方は、価格次第ではあるがアップグレードを検討してもよいだろう。Core i5-8400についても、Core i7-7700Kに匹敵する性能を見せており、ゲームについてはCore i7-7700Kを上回るシーンも多かった。

 ただし、消費電力の増大=発熱の増大であるわけで、冷却については強化が必要となる場合があるだろう。特にCore i5-8400はTDP 65Wだが、冷却と消費電力については、Core i7-7700K並みの備えが必要だ。ちなみに、当初Core i7-8700Kを空冷の「グランド鎌クロス リビジョンB」でテストをした際、CINEBENCH R15で最大75度を超え、水冷でのテストを決めた。

 さて、6コアといえばCore Xにもある。ただし、Core XのSky Lake-Xと比べるとAVX-512の対応可否があり、まずこれを使いたいかどうかで判断したい。その上で、Core XをサポートするX299プラットフォームでは、多層のマザーボードやメモリの4ch対応などでシステムコストがかかる。

 さらに、動作クロックで比較をすると、Core Xはコア優先の色が強く、控え目のクロック設定、一方のCoffee Lake-S版Core i7は6コア同士で比較すればベース/Turbo時とも高クロックの設定だ。一般的なアプリケーションにおいては、Coffee Lake-Sの6コア製品のほうが有利だろう。映像制作などのコンテンツクリエーション、ゲームだけでなく映像配信やその録画なども行う方ならCore X、もう少しタスクの少ない用途であれば、6コアのCofee Lake-Sで十分にまかなえる。

 最後に、電源と冷却に注意すれば、性能面では納得のCoffee Lake-Sだが、国内発売は11月以降、それもかなり数が限られるようだ。ちなみに米国では10月5日発売の予定とされ、この点、Intelが製品発売を急ぎすぎた印象もある。製造歩留まりや需要など、さまざまな要因があるが、そこまで急がない方は、流通が落ち着くまで待ったほうがよい。それまでの間、Coffee Lake-Sをどのように使いこなすか、やりたい事や組み合わせたいパーツをリストアップしておこう。

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