G-Tuneに重箱サイズの超小型ゲーミングマシンが登場!! 「NEXTGEAR-C」徹底レビュー容積1.97L!?(2/3 ページ)

» 2017年10月20日 18時33分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

小型の不利を感じさせないパワフルなスペック

 基本スペックは別表にまとめた。NVIDIAのGeForce GTX 1060(3GB)をはじめ、ノートPC向けのコンポーネントを活用しているが、NVIDIAのGPUはこの世代から電力効率が大幅に向上し、ノートPC向けでもデスクトップ向けと同等の性能が期待できる。

モデル名 NEXTGEAR-C ic100BA1-SP
CPU Core i7-7700HQ(2.8GHz/最大3.8GHz)
チップセット Intel HM175
メモリ 8GB(PC4-19200 SO-DIMM)
SSD 256GB SSD(Serial ATA 6Gb/s)
HDD 1TB HDD(Serial ATA 6Gb/s)
光学ドライブ
グラフィックス機能 NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)
液晶ディスプレイ
通信機能 1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11ac対応無線LAN(433Mbps)、Bluetooth V4.2+LE
インタフェース USB 3.0(Type-C)、USB 3.0×4、ヘッドフォン出力、HDMI×2、DisplayPort×2、カードリーダー(SDXC/SDHC対応)
本体サイズ 約158×143×87mm
重量 約1.6kg
OS Windows 10 Home 64bit
価格(税別) 15万9800円

 CPUもやはりノートPC向けだが第7世代CoreプロセッサーのハイパフォーマンスモデルであるCore i7-7700HQを採用。コアを4つ内蔵するクアッドコアCPUのためマルチスレッド対応ゲームを快適に楽しめるのはもちろん、動画や写真編集などのクリエイティブ用途もパワフルにこなせる。フルHD解像度であればほとんどのゲームを快適に楽しめるだろう。

CPUはクアッドコアのCore i7-7700HQ、GPUはGeForce GTX 1060(3GB)を搭載。いずれもノートPC向けながらパワフルな性能をもち、ゲームが快適に楽しめる

 メモリ、ストレージの拡張性もしっかりと確保しており、BTOで柔軟に構成することができる。メモリはPC4-19200対応SO-DIMMを採用する。評価機の標準では8GB(8GB×1)だが、BTOでは最大32GB(16GB×2)まで搭載できる。

 ストレージは、M.2フォームファクターのSSDと2.5インチのフォームファクターのHDDを1基ずつ、合計2台、容量は最大で3TBまで搭載が可能だ。ゲームタイトルも最近は容量が大きくなっており、インストールしていくとそれなりに大容量のドライブが欲しくなるだけに2台搭載できるのはありがたい。

 M.2 SSDの選択肢はリーズナブルなSerial ATA 6Gb/s接続のモデルからPCI Express/NVMe対応の高速モデル(Samsung SM961、またはIntel 600p)まで豊富に用意されている。評価機では256GBのSSD(Serial ATA 6Gb/s)と1TBのHDD(5400rpm)のデュアル構成を採用している。SSDとしてはHynixのHFS256G39MNDが搭載されていた。

ベンチマークでゲーミング性能を証明

 ベンチマークテストの結果を見よう。CINEBENCH R15は、MAXONの3DCGソフト「CINEMA 4D」をベースにしたベンチマークだ。マルチスレッドでCGレンダリングを行なうCPUスコアは「747」。クアッドコアならではのパフォーマンスをしっかり発揮できている。

CINEBENCH R15の結果。CPUではクアッドコアならではのスコアをマークしている

PCMark 10の結果

 ゲームマシンとしての性能も、3DMark/FireStrikeで10000近いスコアをマークし、FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマークの最高品質設定(1920×1080ピクセルフルスクリーン)では10000を超えるスコアを出すなど、ゲームを快適に楽しめるパフォーマンスを実証している。

3DMark FireStrikeの結果。フルHDのゲームが快適に楽しめ目安となるスコアが出ている

3DMark TimeSpyの結果

FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマークの結果(1920×1080ピクセルフルスクリーン、最高品質)。最上級の「非常に快適」評価を得ている

CrystalDiskMark 5.2.2の結果。Serial ATA 6Gb/sインタフェースの同容量SSDとしては一般的な性能だろう

 超小型のボディーだけに動作音や放熱能力が気になるところだが、こちらも悪くない。動作音はアイドル時は動作していることが分かるくらいの音。ベンチマークなどで負荷をかけるとそれなりに大きくはなるが、抑えの効いた音で、爆音といったようなことにはならない。

 また、室温26度の環境で、FINAL FANTASY XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク(最高品質設定/1920×1080ピクセルフルスクリーン)を30分間ループさせた際のCPUコア(4コアのうち一番高い温度)とGPUの温度をHwinfo 64でモニタしてみた。CPU温度は平均70度、GPU温度は平均71.8度だった。それほど余裕があるわけではないが、温度はサーマルスロットリングが発生する様子もなかった。この30分ループ直後に実行した3DMark/FireStrikeのスコアも、通常時よりわずかに低い程度に収まっていた(ブーストの効きが若干抑えられているといったところだろう)。

正面15cmの距離からの測定(室温26度)
暗騒音: 32.1dB
アイドル時: 35.8dB
低負荷時(Web、SNS): 35.8dB
高負荷時(FF XIV:紅蓮のリベレーターベンチマーク): 43.4dB
高負荷時(CINEBENCH): 44.8dB

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