ノートPC選びで重視されるデザインやインタフェースについても見ていこう。m-Book Tシリーズは、そこまで飾り気のある製品ではないが、シンプルなデザインのなかに鋭角なラインを取り入れている。
広々としたキーボード面は15.6型ノートサイズを採用したメリットと言える。キー配列は日本語配列の103キーで、10キーも付いているのでPCのキーボードに慣れていない方でも数値入力しやすい。また、キーの刻印や側面にブルーカラーを採用しているのは斬新だ。ここがスタンダードなノートPCとは少しイメージが異なるところと言えるだろう。
PCゲームにおいてプレイヤーの操作に用いる「W」「A」「S」「D」キーは、より目立つようフチどりされている。クアッドコアCPUと高性能GPUを組み合わせれば確かにPCゲームも主な用途に挙げられるだろう。本製品はメインストリームノートではあるが、そうしたゲーミングニーズも反映したものと思われる。一方で、LEDバックライトも搭載しているが、こちらはいわゆるゲーミングPCのようにド派手なものではなく、単色で強弱を調節するものだ。
タッチパッドは113×65mmとかなり大きい。実際に操作してみると、ピクセル単位のかなり精密なカーソル操作がストレスなく行えた。パームレストも広々としている。パームレスト表面の塗装については特に触れられていないが、使用した印象として指紋が目立ちにくい点が好感触だった。
インタフェースは、左側面がDCジャックとUSB 3.0×2、オーディオ入出力端子、右側面がカードリーダー、USB 3.0 Type-C、mini DisplayPort、USB 3.0×1、LANとなっている。USB Type-CはDisplayPortとして映像出力にも利用可能だ。
底面のカバーは、ネジで取り外しが可能だ。ストレージは256GBのM.2 SSD(Serial ATA 3.0接続)と、1TBの2.5インチHDDを組み合わせている。ここはm-Book Tのラインアップの中でSSDのみのモデルやHDDのみのモデルなどが選べるほか、BTOオプションからも変更可能だ。
SSD+HDDという組み合わせは、高速だが容量単価の高いSSD側にOSやアプリケーションをインストールしレスポンスを向上、低速だが容量単価が安く大容量なHDDにデータを保存するという昨今のPCでは定番の組み合わせだ。このように2台のストレージを組み合わせることができるのも、15.6型ノートPCのメリットと言える。
メインメモリはDDR4 SDRAMで8GB×2枚のデュアルチャンネル構成だ。一般的な用途であれば8GBで十分だが、その倍あれば今後数年このまま増設・交換せずに使い続けられるだろう。動作モードもDDR4-2400だ。
ここまで仕様をチェックしてきたとおり、正直に言えば、本製品はPCとして見てもかなり高めのスペックだ。Webサイトを見てメールをチェックするくらいならここまでのスペックは要らない。ビジネスソフトを動かすにしても、CPUが主な処理を担うので、GPU性能を発揮するまでもないだろう。本製品は、そうした用途を一歩踏み出してPCを最大限活用することが可能だ。そのあたりをベンチマークから確認していきたい。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2017年12月6日