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» 2018年01月18日 16時03分 公開

ウェアラブルEXPO:網膜にレーザーで映像投影 近未来の眼鏡型デバイス「RETISSA Display」を体験

「網膜に直接映像が映る」――そんな近未来の眼鏡型デバイスが登場。ピントを合わせる必要がないので、視力が悪くても鮮明な映像を見られる。

[村上万純,ITmedia]

 眼鏡型デバイスを装着すると、網膜に直接映像が映る――半導体レーザー事業などを展開するQDレーザ(神奈川県川崎市)が、「第4回 ウェアラブルEXPO」(1月17日〜19日、東京ビッグサイト)でウェアラブルデバイス「RETISSA Display」を展示している。網膜に直接映像を映すことで、視力に関係なくボケのない映像を見られるという。

メガネ 網膜にレーザー光源で映像を投影する「RETISSA Display」
レーザ QDレーザのブース

 フレームの内側に搭載した超小型プロジェクターが発する三原色レーザー光源の微弱な光を高速振動する微少な鏡「MEMSミラー」に反射させ、網膜に直接映像を映す。目のレンズである水晶体の影響を受けにくく、ピントを合わせる必要がないため、視力が低くてもボケのない映像を見られるという。HDMI経由で映像を出力できる。

仕組み 仕組み

 現時点では片目のみに対応。水平視野角は約26度でアスペクト比は16:9。アイトラッキング機能は付いておらず、うまく映像を見るには視線と光源をぴったりと合わせる必要がある。

 実際に装着すると、右目に明るく鮮明なチョウの映像が映し出される。ズレなく装着しないといけないのがややシビアだが、視線を意識せずにぼんやりと前を見るとうまく像が結ばれた。ピントを合わせる必要がないので、眼鏡なしで利用でき、酔いもないのが魅力だが、やや映像が明るいため長時間の使用は疲れるかもしれない。

レーザ

 同社の伊賀香波副マネジャー(視覚情報デバイス事業部 事業開発グループ)は、「いずれ両目対応にしたいが、視神経を通して脳で映像を見ているので、脳の処理が追い付くか分からない。実験しながらの微調整が必要になってきます」と話す。

画像 フレームを外した内部
画像

 もともとは緑内障や白内障患者向けの医療デバイスを開発していたが、今はエンターテインメント性と実用性を両立させる方向性で開発を進めている。

 「例えば、自動車メーカーからドライバー向けに交通情報を映すデバイスとして活用できるのではという声もありました。また、紫外線カメラの映像を出力すればモンシロチョウの視点で世界を見ることも。可能性はいろいろあります」(伊賀副マネジャー)

 今夏発売予定で、価格は約50万円の予定。

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