第6世代X1 Carbonには「720p(1280×720ピクセル)Webカメラ」または「720p Webカメラ+赤外線カメラ」を搭載できる。
前者の構成では、カメラを物理的に遮る「ThinkShutter(シンクシャッター)」もセットで搭載される。これは「使わない時にWebカメラを隠したい」「Webカメラで監視されている気がして不安」といった声が寄せられたことから搭載されたもので、ThinkPadの2018年モデルの一部で展開されている。
一方、後者の構成ではWindows Helloの顔認証を利用できる。標準の指紋認証センサーと合わせて、シーンに合わせて都合の良い生体認証を選択できることが魅力だ。ただし、スペースの都合からWebカメラのThinkShutterは付かない。
なお、どちらの構成でも「音声認識を使ったAIエージェント機能をより便利に使うため」(説明員)に内蔵マイクが無指向かつ高感度なものに変更されている。AIエージェントはWindows 10の「Cortana」の他、後日のソフトウェア更新で「Amazon Alexa」にも対応する予定だ。
第6世代X1 Carbonでは、第5世代同様にLTE通信モジュール内蔵モデルも用意する。本体背面のSIMカードスロットも第5世代と一見すると同じだが、対応するカードのサイズが「Micro」から「Nano」サイズに変更されている。
昨今のスマートフォンや携帯電話では、Nano SIM対応の端末が主流になりつつある。それを踏まえると、現実的な仕様変更ともいえる。
現在のところ、ThinkPad X1 Carbonの第6世代モデルの日本発売は未定だ。ただし、日本語の製品情報ページは既に用意されているため、日本でも販売する前提で準備が進められているものと思われる。
第5世代の時は、米国発表から日本発表まで約1カ月かかっている。第6世代も同様だと仮定すると、2月上旬にレノボ・ジャパンから何らかの発表があると思われる。
続報に期待したい。
(取材協力:Consumer Technology Association)
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