DNAでスポーツを選ぶ時代? 得意分野が分かる遺伝子検査に挑戦してみた(1/2 ページ)

» 2018年02月09日 19時11分 公開
[らいらITmedia]

 平昌五輪(第23回オリンピック冬季競技大会)がいよいよ開幕。人間には何かしらの才能が1つ必ず神さまから与えられているそうですが、幼少期のころにその才能を周囲が見抜き、努力を重ねた人たちだけが五輪の舞台に立てるのだなぁとしみじみ感じます。

 きっと世の中にはとんでもない才能を秘めながら、それに気付かず一生を終える人もいるのでしょう。しかし近い将来、自分のスポーツの才能がテクノロジーによって判明するようになるかもしれません。

CES 2018のスポーツゾーンには、テクノロジーとスポーツを組み合わせた「スポーツテック」関連の企業ブースが並んでいました

 2018年1月、米ラスベガスで開催された家電ショー「CES」では、スポーツテック関連のブースが立ち並ぶ「スポーツゾーン」が賑わいを見せていました。その中でも人だかりができていたのが、米Orig3nのDNA無料検査ブースです。

Orig3nのブース

 日本の遺伝子検査サービスでは、体質や病気の発症リスクを調べ、体質改善や生活習慣のアドバイスを通して健康維持につなげるなど、主にヘルスケア分野に活用されています。

元アメフト選手で現NFLチームのSan Francisco 49ersゼネラルマネージャーのJohn Lynch氏が冠のDNA検査キット

 一方、Orig3nがアピールしていたのは、新しいDNA検査キットの「John Lynch Gameplan DNA test」でした。このキットでは、体力や柔軟性など、スポーツに関連する遺伝的素因を調べることで、潜在的能力を秘めているか明らかにできるようです。

 元アメフト選手のJohn Lynch氏が関わっていることもあり、「アメフト向きの遺伝子があるかどうかが分かる」というキャッチフレーズが大々的にアピールされています。

「あなたにはアメフト選手向きの遺伝子があるか、DNAテストで調べてみよう」

 今回のDNA検査では一部のDNAのみ調べることができました。検査方法はいたって簡単。キットの綿棒を口内に入れ、左右の頬の内側を数回ずつこするだけです。あとはタブレット端末内のアプリに、名前や誕生日などの個人情報を登録すると、スタッフがキットのバーコードと個人情報をひも付けてくれました。

DNA検査キットがこちら。今回は記事にしたかったのでトライしましたが、スタートアップ企業に自分のDNAデータを無償提供するのはあまりお勧めできません

袋を開封し、左右の頬の内側を綿棒でグリグリします。唾液が十分綿棒についたら、同じ袋に戻してスタッフに渡します。綿棒の検査キットにはバーコードが割り当てられており、アプリで自分の情報とバーコードがひも付けられます

 個人の登録が完了したら、キットをブース内に設置されたボックスに投函して終了です。

登録が終わればキットをボックスに投函します。後は結果を待つのみ

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