グラフィックスカードの選択肢が豊富な点も大きな特徴だ。CPU内蔵GPUの他、ゲームやクリエイター向けには、NVIDIAのGeForce GPUをエントリークラスのGeForce GT 1030からハイエンドのGeForce GTX 1080 Tiまで取りそろえ、予算や求める性能に応じて選択できるようになっている。
クリエイティブ、マルチメディアアプリケーションの多くはNVIDIAのGPUアクセラレーションに対応しており、拡大縮小、回転などの操作、フィルター処理、動画エンコードなどを高速に処理できる。
また、CADやCGアプリケーション向けに、NVIDIA Quadroシリーズを搭載したグラフィックスカードも選択肢として用意しており、P4000、P2000、P600と予算と性能に応じて選べる。
Quadroシリーズは、Open GLに最適化されており、Open GLを利用している開発ツールで高い描画性能を発揮する他、こうしたツールのGPUレベルでの動作認証(ISV認証)を取得していることが大きい。
機械設計や工業、建築デザインなどでCADツールを利用する開発系ユーザーにとっては、利用するツールでの完全な互換性、描画の再現性が必須で、ISV認証を取得したQuadroの搭載を要件としている企業は少なくないが、こうした用途にもきっちり対応できるのが強みだ。
Endeavor Pro5900には、スペックに現れないアドバンテージもある。その1つがハイクオリティな専用ケースだ。開発、制作の現場での高負荷運用を想定し、長年の実績に基づくノウハウをベースに、放熱性能と品質、使い勝手を追求している。
開発や制作に使うようなハイパフォーマンスPC、ワークステーションは、CPUやメモリ、ストレージ、グラフィックスカードまで、システムに大きな負荷がかかる状態で長時間連続して運用されるため、普通のビジネスPCとは段違いで放熱性能が重要だ。
Endeavor Pro5900では、そうした過酷な状況も想定されている。高性能なCPUクーラーを使うだけでなく、ケースの背面に静圧の高い厚み25mmのファンを配置し、前面から背面へとスムーズなエアフローを確保したレイアウトにより、内部の熱を効率的に放熱する。
そして、このケースの最大の特徴と言えるのが、「フロントアクセス」構造だ。3.5インチまたは2.5インチ兼用のドライブベイがフロントマスクに直結しており、サイドカバーを外さなくても、フロントからドライブベイを引き出し、すぐにストレージにアクセスできる。
万一ストレージにトラブルがあった場合もすぐに交換できるので、業務のダウンタイムを最小限に抑えられる。購入した後でドライブを追加したり、より大容量のドライブに交換したりする場合も便利だ。大規模な制作を行う現場では素材や作品をSSDやHDDごとに管理し、ストレージごと取り外して移動するようなこともあるが、そういう場合にも都合が良いだろう。
使い勝手に関しては、天面に持ちやすいキャリングハンドルが付いている点も見逃せない。これによって体感的な負担が減り、見た目の印象や重量の数字からすると意外なほどに移動や設置は辛くない。BTOでは専用キャスターも用意されており、デモなどで移動して使いたい場合にも対応できる。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年3月9日