CPUには、第8世代CoreのモバイルノートPC向けのUシリーズ(TDP 15W)を採用する。パフォーマンスモデルはCore i7-8550U、スタンダードモデルはCore i5-8250Uだ。
この第8世代Coreは開発コード名「Kaby Lake R」で知られるが、CPUのコア(メインとなる演算を行う部分)が従来比2倍の4つに増え、パフォーマンスが向上している。
メモリは8GB、ストレージはPCI Express SSDを256GB搭載。評価機のSSDはSamsungのPM961(MZVLW256HEHP-000H1)が採用されていた。2016〜2017年発売のモデルでは採用例の多いTLCモデルで、シーケンシャルリード1800MB/s、シーケンシャルライト1100MB/sというスペックだ。
ベンチマークテストの結果を掲載する。クアッドコアのCore i5-8250Uのパフォーマンスをどれだけ引き出せているかが注目だ。
CPU性能の目安になるCINEBENCH R15と、アプリケーションベースで総合性能を見るPCMark 10のスコアは、第7世代のCore i7(Core i7-7500U)を搭載した同社のElitebook x360 1020 G2の結果も掲載した。
どちらも前世代とはいえ格上のCore i7を搭載したElitebook x360 1020 G2を上回るスコアを出している。ただ、圧倒的というほどではなく、先代のCore i7-7700HQ(TDP45ワット)搭載機などのイメージからすると無難なスコアだ。IntelのCPUは、Turbo Boostによってあらかじめ設定されたTDPや温度の制限範囲内で周波数を上げて動作するため、その制限によってあまり高い周波数で動作しないのだろう。
クリエイティブツールのテストはSurface Book 2(Core i7-8650U、GeForce GTX1050)と比較したが、高負荷な内容ほど大きく差を付けられている。もっとも、Surface Book 2は1.6kg以上あり、スペックもより高いので仕方がないところではあるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.