エプソンダイレクトから登場したEndeavor ST40Eは、容積わずか0.74l(リットル)の超小型デスクトップPCだ。ただ小さいだけでなく、小ささを生かした意外な用途に使える工夫が盛り込まれている。
エプソンダイレクトから登場した「Endeavor ST40E」は、容積0.74l(リットル)の超小型デスクトップPCだ。低コストかつファンレス仕様を特徴とする「Endeavor ST20E」に比べて、小さなボディーはそのままに、第7世代Coreの採用でパフォーマンスをアップ。小さいだけでなく4K(30Hz)出力にも対応する。
このような超小型PCは、オフィス向けPCとしてだけでなく、その小ささから、意外な用途でも使われている。例えば、駅構内などで見かけるデジタル広告、公共施設の受付や案内板、病院、POSレジ、工場ラインの指示端末、店舗のオーダー端末などだ。
ビジネスPCで長年の実績をもつエプソンダイレクトは、顧客とのコミュニケーションを通じて、上記のような「普通のPCとは違う分野における超小型PC」のニーズを読み取り、実際に同社のPCが運用されている現場の声を積極的に聞いて製品企画や開発に生かしてきた経緯がある。
ファンレスのEndeavor ST20E、それに続くこのEndeavor ST40Eは、そうした「普通のPCとは違う用途」も強く意識した超小型PCである。パフォーマンスの強化とともに、0〜40℃のワイドな環境温度への対応という要素も加わっているが、これもまた現場からの要望が製品に反映された結果だという。
Endeavor ST40Eが具体的にどのような製品なのか、普通の小型PCとは何が違うのか、詳しく見ていこう。
極小サイズのボディーは、Endeavor ST20Eから引き継いでいる。本体サイズは約33(幅)×150(奥行き)×150(高さ)mm。容積0.74lと圧倒的な小ささを誇る。
すっきりとしたシンプルなデザインで、カラーはホワイトとブラックが用意されている。病院や図書館、学校などはホワイト、モノトーンで決めたモダンなオフィスやリビング、ショウルームならブラックと、その場の雰囲気にマッチする色を選べる。
これだけの小さいボディーながら、ビジネスに必要なインタフェースを豊富に備えているのも特徴だ。USBポートは、前面と背面でUSB 3.0を計4基、USB 2.0を1基装備。ディスプレイ出力は、HDMIの他、プロジェクターの標準端子として強い需要があるアナログRGB出力(D-Sub 15ピン)も装備する。
また、ギガビットLAN端子も備えている。2.4GHz帯だけでなく、電波干渉が少ない5GHz帯もカバーするデュアルバンドの無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応)、およびBluetooth 4.1機能をオプションで追加できる。
さらに、オプションではPOSレジ用途などで需要があるというシリアルポートも増設可能。また、電源ケーブルやHDMIケーブルの抜けを予防するケーブルクランプも用意している。こちらはデジタルサイネージ向けに導入する顧客に好評のようだ。
こうした用途では高所などすぐには手の届かないところに設置する場合も多く、ケーブル抜けは致命傷になる一方で、HDMIケーブルは固定用ラッチなどがないため不安に感じているユーザーが少なくないという。ちょっとしたことだが、ありがたい装備だろう。
ボディーの背面には、盗難対策として、ワイヤケーブルを使って固定できるセキュリティロックホールが用意されている。また、情報漏えいや不正なソフトウェアの持ち込み対策として、1ポートごとにUSBポートの有効と無効を指定できる機能も用意されている。
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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2018年3月7日