Edgeの「Reading View(読み取りビュー)」に読書支援ツール追加
Edgeのオートフィル使用時に事前確認機能を追加
EdgeのPDFツールバー改良
Fluent Designにおけるポップアップデザインの変更
「Windows HD Color」対応デバイスにおけるHDR表示制御
レジストリエディタの改良
Fluent Designへの対応を進め、ポップアップをより目立たせる影(シャドー)の効果を追加
HDRとWCG(広色域)の項目を用意した「Windows HD Color」設定画面
「Skip Ahead」のリセットと再設定(19H1への分岐 )
Edgeにおけるサイトごとのメディア自動再生制御
EdgeにおけるReading ViewやEPUB、PDFにおける辞書引き支援機能
EdgeにおけるPDFツールバーの改良
Notepadの検索・置換機能のアップデート
Notepadの文字拡大・縮小機能
Notepadの文字列カウント機能
リモートデスクトップでの生体認証対応
ADFS非対応デバイスにおける「Web Sign-in」を使ったWindows 10ログイン
「Windows Defender Application Guard」の改良(ただし「Build 17713.1002」適用後は動作せず)
「Windows Ink」における手書き入力パッドの改良
Edgeではサイトごとのメディア自動再生制御に対応
「Mixed Reality Flashlight」(HMD装着時に内蔵カメラで現実世界を映し出せる機能)の追加
EdgeのIT管理者向け新グループポリシーとMDM(モバイルデバイス管理)設定を追加
EdgeのXSSフィルターを廃止
Emoji 11(157の新しい絵文字)のサポート
時刻精度とトレーサビリティの改良
キオスク設定の改良
予測モデルを用いたWindows Updateの再起動ロジック更新
Game Barにスタートメニュー、ショートカット追加
「Mixed Reality Flashlight」の利用イメージ。Windows MR対応HMDの装着時は視界が映像で覆われるが、この機能を使えばHMD内蔵カメラで外の様子を撮影し、懐中電灯で照らすように現実世界を合成表示できる
アップデートの履歴は以上となる。筆者がこの中で一番のトピックを挙げるならば、「Build 17704」における「Sets 」の廃止だろう。Setsとは、さまざまなアプリとWebブラウザのタブが1つのウィンドウ内に混在し、相互に切り替えながら使えるという新しい仕組みのことだ。
Microsoftでは折りをみて機能を復活させるため、今後提供するWindows 10 Insider Previewのビルドに盛り込んでいく計画があるとしているが、筆者としては従来のWindowsのユーザー体験を大きく変化させる機能であり、同時に企業ユーザーを中心にユーザー教育面でのマイナスインパクトも大きく、「時期尚早」な機能だったのではないかと考えている。
アップデートにおけるUIの変更はある意味で避けられないが、こうした変化に付いていくのが難しいユーザーも含めてWindowsのエコシステムが構成されているため、一部ユーザーのみに着目した改良が必ずしもいい方向に作用するとは限らない。
その意味でSetsはまだまだ改良の余地の大きい機能であり、Windows Insider Programを通じて事前テストでフィードバックを得られたおかげで、UIの大きな変更を伴う新OS(あるいはアップデート)のいきなりの広域展開といった事態を避けられたように思う。ユーザーと開発者が対話しながらOSを改良していくという試みの成功例として非常に興味深い。
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